~第1日 いわき市~猪苗代湖(100km) ~

5月4日から6日までの3日間、太平洋から日本海まで分水嶺を越えて走る大会に魅力を感じた。毎日走った後温泉に入り宴会というのも気に入った。4日の午前3時20分ホテルを出た。いわき市の繁華街である。異常なほどの代行タクシーの客待ちの列。飲食店は客がぎっしり。連休のさなかだというのに、人のことは言えないが家族サービスなどどこ吹く風である。受付時間の午前3時半を過ぎて、ホテルの前にある受付会場の公園にはすでに多くのランナーが集まっていた。しかし受付はまだ始まっていなかった。誰かが主催者に電話していた。しばらくして主催者のEさんが目の前のホテルから出てきた。寝坊したそうだ。
水のペットボトルとバナナが渡されて、大会は時間通り午前4時にスタートした。1日目のコースは国道49号線を北上するだけで地図は必要なさそうだった。一カ所だけバイパスをはずれて旧道を走るところがあるが、間違って旧道を走ってもゴールには着くようになっている。3日間走ることを考えていつもよりゆっくり自分のペースで走ることにした。後ろの方には5人くらいしかランナーがいなかったので前方に20人ちょっといるはずだった。10キロも行かないうちに明るくなって登りが始まった。1日目のコースはアップダウンがきついということだったが、たいした坂ではなかった。ただ、それが延々と続いた。この辺りは桜が終わりかけていたが、どこの民家の庭にも桃や桜草が鮮やかに咲いていた。ときどき、朝の早いおばあさんがどこまで行くのか聞いてきた。説明するのも難しいが、今日はいわき市から猪苗代湖までと答えながら走った。

手作り大会のため、エイドは移動エイドのみである。スタッフがランナーの状況を見ながら2台の車で設営していくようだ。そしてコース図にはコンビニの距離数がやたらと多く書かれていた。最初のエイドは44キロ地点の道の駅平田だったが、ここまで水1本だけで3番目に到着した。タイムは5時間をちょっと超えていた。まだ日が昇っていなくて気温も6℃とコンディションが良かった。途中でコンビニに寄ったランナーを次々に追い抜いて行ったらしい。

郡山駅からは鉄道沿いになるのでカット走自由となっている。郡山市内に入りJR線を越したところで、前方のランナーが交差点を渡らず左折したようだった。コース図の70km地点は過ぎたはずなのにGPSではまだ67kmである。大きな交差点で左折はないはずだし表示も直進が49号線となっている。ランナーが消えてしまった。後ろにも誰もいなかった。大きな公園と神社があったがコース図には表示がなかった。通りすがりの自分と同じくらいの年齢の男性に地図をみてもらい、ここがどのあたりか聞いてみた。自分でコースに緑の線を引いてあるのだが、この線上ではないと言われた。とりあえず猪苗代湖まで行きたいということと最寄りのJR駅はどこにあるのかを聞いてみたが、どちらもとても遠いと言われた。聞く相手を間違ったと思ったがお礼を言ってとりあえず、地図を見ながらゆっくり走った。先ほどのランナーが追いついてきた。トイレに行ったそうだ。
49号線のバイパスからそれて旧道に入る手前に最後の移動エイドがあった。ここに3番目に到着で完走できると言われた。どうもここのスタッフはショートカットを勧めているような節がある。制限時間の15時間でゴールされたのでは19時の宴会が遅れてしまうのを心配しているのではないか。コース図に列車の時刻表も書かれてあるのだ。磐梯熱海の温泉街を抜けて、最後の急坂があると聞いていたが、ここも、他のウルトラマラソンに比べて特に厳しいというものではなかった。後半きつい登りでは100歩100走作戦に切り替えるのだが、このコースでは歩くところはまったくなかった。登り坂で向かい風が強かった。長い坂の途中で歩いているランナーを追い越して2番手に上がったことになる。


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