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2020.02.02
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カテゴリ: 自作小説-SF

前回の投稿から日数が空いてしまいました。
​カテゴリー別で「自作小説-SF」を選択して頂くと前回までが閲覧できます。​


<
第一回目の会談 >-----#010


ジェレミーはキャシーと話した後、補佐官の方を向いた。

「補佐官、どうぞ」

時間が経つにつれ桜井と通訳のジェレミーと補佐官との会話がタイミング良くスムーズになって行った。

「ミスター・サクライ、貴方の目的は何ですか。

貴方がピラミッドやスフィンクスなどの変化に関係している事は解りました。

そして、最近の政府の情報漏洩や情報伝達の遅延などの要因も解りました。

それに対しお礼を申します・・・とても、とても、お礼を申し上げます。

しかし、日本人の貴方がアメリカに貢献して下さる理由が解りません。 」

「その前に 先程の容疑者達の 証拠をお渡ししましょう」

「おぉ~うっかりしていた」

「 USB メモリーを準備して下さい、合計で 600 メガ・バイト必要です」

「おい誰かメモリーをいっぱい持ってこい・・・コンピューターは要らないのですか」

FBI 副長官が部下に命令し桜井に確認した。

命令された NSA の部下達が NSA の上司の様子を見た。

「そうだな、すまん、此処はペンタゴンだった、ジェームズ手配を頼む」

FBI の部下は NSA の職員にメモリーの手配をお願いした。

「君たち手配を頼むよ」

NSA の部下たちが 上司の指示で メモリーを探しに行った。

「メモリーだけでコンピューターは要らないのですか」

補佐官のジェームズが FBI 副長官と同じ確認をした。

「要りません」

「先程の人達の中に有力者が多くいました、其れも大変な有力者も含まれています。

その証拠で有罪に出来ますか」

「どれ程の有力な弁護士が何人いても無力です。間違いなく弁護士達は弁護を拒否するでしょう。

証拠を一つでも見れば弁護して敗訴が確実ですからご自分の評判を考えれば弁護しません。

それ程、弁護の余地の無い証拠です。ご安心下さい」

「あれほど多くの容疑者の一人として弁護士を確保出来ないのですか」

「只の一人として弁護士は引き受けません、但し有名な弁護士の場合です。

仕事に困っている弁護士は勝ち負けを気にせず弁護料がほしいでしょうから弁護を引き受けるでしょう。

しかし、敗訴はその弁護士も裁判の前から解っているはずです」

「それ程、確実な証拠なのですか、とても信じられません。本当ならとても怖い事です・・・私は自分の行動と言葉に気を付ける事にします」

「そうですね。でも、貴方はとても誠実な方ですからご安心下さい。だから貴方を交渉役に選んだのです」

補佐官は驚愕し、暫くして深く頭を垂れた。

暫く無言の時が続いた。

程なくして USB メモリーが届けられた。

「申し訳ありません、セキュリティーの関係で 10 個しか集まりませんでした」

USB メモリーの外部への持ち出しと USB メモリーからのウイルス感染が問題となり USB メモリーの使用が制限されていた。

勿論、使用される USB メモリーにはウイルス防止が成され暗号化もされパスワードも設定されていた。

そして外部への持ち出しも禁止されていた。

桜井は USB メモリーを手にすると暫く握り 締めてから 持ってきた係りの者に渡した。

「それでは駄目なのですか」

「いいえ、書き込みました」

「 え 、手で握っただけでですが」

桜井は通訳に頷いた。

「直ぐに確認して 下さい 」

FBI 副長官が係り員に指示し係り員が急ぎ退室した。

再び無言の時が続いた。


<つづく >
​2025/05/10 更新






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最終更新日  2025.05.28 05:42:17
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