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2012年11月27日

新党乱立・第三極。

テーマ：政治情勢・選挙全般について(36)

カテゴリ：カテゴリ未分類

『日本維新の会』も最近では元々何が話題になって注目されていた党だったかも思い出せず、乱立した少人数政党もまだあからさまなウケ狙いの看板政策くらいしか見えてこない。

そして滋賀県の嘉田知事が『日本未来の党』結成を表明したことで、ますます混迷を深める第三極。
足並みの乱れでバラバラになりつつある反民主・反自民の機運と票を取り込みたいというのはわかるが、「この指とまれ」の一言で第三極の結集を促すのはあまりにもお粗末と言わざるを得ない。
国民の原発に対する集団ヒステリーをつつけばこのくらい乱暴な主張でも勝てると踏んだのだろうが、さすがに有権者を舐めすぎだ。

なにより小沢一郎率いる『国民の生活が第一』がイの一番に解党してすかさず合流したというのが臭すぎる。『日本未来の党』の政策が固まる前に入り込んで現役国会議員の頭数を盾に最大派閥を形成して院政を敷くつもりなのだろうが、所詮は一度マニフェスト実現への尽力を放棄して離脱した元民主の残党。次のマニフェストを信用できるかは怪しいものだ。

そもそも小沢の自分に風が吹いていないときのステルス能力の高さは異常。民主党をおん出てからこっち、裁判以外でメディアの前に出たのは今日が初めてではないかというくらい露出が少ない。
それより気になるのは一時世間を賑わせた「震災発生時のトンズラ疑惑」。まず国家の一大事に死亡説が流れるほどステルス性能を発揮するのは国会議員としての資質が問われる。さらにあの件についてマスコミが一切ツッコまない不自然さと、飛ばし記事であれば名誉毀損甚だしい内容にも関わらず、掲載誌を提訴したという話も聞かないので察しろということか。

真偽はさておき、既存政治からの脱却を掲げたはずの第三極という看板がいまや 元民主党議員の経歴ロンダリング の手段に成り果てている。

与謝野が自民党を離党して民主党入りしたときにも思ったことだが、所属政党の看板で当選した議員は離党と同時に自ら議員辞職するのが筋。
悪しき前例を作ったのは与謝野だが、これほど恥知らずな議員が多くいるとなれば離党による議員辞職の義務化も必要になりそうだ。

泥船に乗ったネズミが別の船に逃げるのを許していたらいつまで経っても政党としての成長はない。
少なくとも逃げたネズミは溺れさせるべきだし、居残ったネズミは泥船を改善する努力をすべきだ。でなければこの苦渋の３年間があまりに報われない。

そして原発議論も結構だが、乱立政党もそれぞれ国防について考えを示して欲しい。