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2019.12.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類




花も咲いていないのに、梅の木を少し妙なアングルから撮ってみました。
ずいぶんと枝数が少なくなったのを見てもらうためです。
サッパリして、この木もようやく梅の木らしくなったかなって感じです。

今年は道路側に飛び出している大枝などもバッサバッサ切り落とす、いわゆる強剪定を施しました。
実際に作業したのは私ではなく、プロの庭師です。
この家に戻って来て8年目になりますが、今回初めて業者にお願いしました。
どんな道具を使って、どういう具合に切っているのか、間近で見せてもらった上に、施肥や害虫駆除のことなど、いろんなアドバイスもしてもらえたので、頼んでよかったなと思います。

もちろん、仕上がりも満足のいく出来でした。

でも、それ以上に感心したのは、この庭師が一度も「トイレを貸して下さい」と言わなかったことです。笑
12月半ばにしては暖かい日和でしたが、それでも、午前9:00頃から午後4:00過ぎまで、屋外に居続けて一度も尿意を催さないなんて、これもある意味、流石なことかもしれません。
庭師たるもの、どんな作業にも耐えられるしなやかな筋肉と、10時間くらいは尿を溜めておける特大の膀胱を持ち合わせていないと務まらないのかもしれません。笑
というわけで、おふざけついでに一句ひねってみました。

梅切るに厠いらずの庭師かな


48



先日、叔母の墓参りのため、枯葉の絨毯を踏みしめながら、山道を登って行く途中、林の中にまばらにぶら下がっている烏瓜の実を発見しました。
そこで懐からスマホを取り出し、いつものように1枚パチリ。
私の場合、これが詩を書いたり俳句を詠んだりするのと同じような行為なのですが、今日は調子に乗って、さらにまた一つ、へなちょこな句を披露させてもらいます。

餌乏し林にぽつり烏瓜

カラスやシジュウカラの鳴き声が聞こえていたので、ここは一つ野鳥目線で詠んでみました。

だから何って感じだし、写真だけでいいじゃないかという気もします。
では、こんなのはどうですか。

余念なくぶらさがるなり烏瓜
あおぞらの途中に烏瓜ふたつ

上は漱石の句です。

下の句は櫂未知子さんの句ですが、ジョークのつもりで挙げました。
一見「烏瓜」に見えますが、実は「烏」で切って、「瓜ふたつ」です。笑

49

俳句ってなかなか面白いですね。
近頃、正岡子規以降の俳人の句をネットでさーっと眺めたりしています。
中には「おおっ!」と瞠目したり、思わず吹き出したりする句もあり、まあ、わずか17文字といえど、実に多彩な世界です。
また、感じ方、受け取り方もこちらの自由なので、好き勝手に解釈して楽しんでいます。
せっかくなので、最近出会った句の中から、奇抜なやつを二句ほど紹介します。

まずは、先程の「梅」と「庭」つながりで、こんなのはどうでしょう。

梅咲いて庭中に青鮫が来ている

うはっ!
梅が咲く庭に青鮫ですか。
また、いきなり物騒ですね。
作者は昨年亡くなった俳壇の大御所、金子兜太さんです。
戸を開けると白梅が咲いていて、春の到来を感じたそうです。
その瞬間、命の躍動感を感じ、気づいたら庭のあちこちに青鮫が泳いでいたそうです。
まあ、幻視というやつでしょうが、それにしても「梅」に「青鮫」という取り合わせはインパクトありすぎです。
ひょっとして、蕪村の「菜の花や鯨もよらず海くれぬ」という句への対抗意識が金子さんの心のどこかで働いたのかもしれません。

さて、お次はモダンで型破りな西東三鬼の句で楽しんでもらいます。

滅びつつピアノ鳴る家蟹赤し

まさに「なんじゃこりゃー!」な句ですよね。
それでいて読んだ瞬間、なんとも不思議な風が吹き抜ける感じがしました。
わけのわからないもののみが持ちうる圧倒的な強度を、この句も備えているような気がします。

イメージ的にはポーの「アッシャー家の崩壊」っぽいゴシックホラーの感覚かなという気がします。
今まさに崩れゆく洋館の中には、主である兄とその妹がいて、家と運命を共にしようとしている。
どちらが弾いているのかはわからないが、ピアノの爆音が響き渡る中、その恐ろしい瞬間が迫っている。
まあ、そこまではパッと浮かぶのですが、最後の「蟹赤し」って何でしょう?
洋館の壁にビッシリ赤い蟹がへばりついているんですかね。

うーん。
誰か、この句についてコメントしてくれてないかなと思って、ネット上をざっとチェックしてみましたが、残念ながら何も見つかりませんでした。
というわけで、これから自力で、思いついたままの超テキトーな辻褄合わせをしてみることにします。

まず、「滅びつつ」ですが、これは次に来るピアノ絡みで、世界的なピア二ストである「ホロヴィッツ」からの連想だと思われます。
要するに、単なるダジャレです。笑
作者はラジオか何かでホロヴィッツのピアノ演奏を聴いていた可能性があります。
そして、「滅びつつ」の次に「(ピアノ鳴る)家」という句が浮かんだ時、何故かしら同時に「平家の滅亡」というイメージも脳裏をよぎったのではないでしょうか。(平家の場合はピアノが琵琶に置きかわるが)
そこから平家蟹がイメージされ、なおかつ、平家の旗の色である赤がくっついて「蟹赤し」となったのではないか。
つまり、この句はダジャレで始まって、シンボリックに終わっているわけです。
そ、そんな馬鹿なー。
いや、いや、案外そんなもんなんですよ、創作なんて。笑
まあ、思いっきり的外れな読みだったとしても、こんなふうにああでもない、こうでもないと、暇をつぶして遊べるってところが俳句の面白さの一つでもあるんですね。





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Last updated  2021.03.01 16:08:12
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