ポポイ!アンフラマンス・ホウ!のブログ

ポポイ!アンフラマンス・ホウ!のブログ

PR

×

Profile

ポポイ!アンフラマンス・ホウ!

ポポイ!アンフラマンス・ホウ!

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

2025.02.02
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類




前回お届けしたアベコボフェアの余韻がまだほんのり残っている。
今日はどんなトリビアから始めてみようか。
こんなのはどうだろう。
一緒に飲みに行ったことがあるというタモリが言うには、アベコボはその時ピンク・フロイドの話ばかりしていたそうである。
そして、「フロイドの悪口言ったら安部さんに怒られた」らしい。 笑

遺作とされている『カンガルー・ノート』の中でも、二箇所ほどピンク・フロイドに言及している場面がある。
よほど好きだったんだろう。
あ、そう言えば、この『カンガルー・ノート』、2023年にはSNSで大バズりしたらしいね。

脛にかいわれ大根が生えてきた男が自走ベッドに乗って冥府巡りをするという、アベコボらしいとんでもない設定のこの連作長編、死をテーマにしているわりには意外と軽い。
というか、たぶんわしが読んだアベコボの小説の中ではダントツに読みやすい。
アベコボ流の私小説をポストモダン風に展開したって感じかな。
まあ、大病を患っていたこともあり、適度に肩の力が抜けているのが、令和の読者にとっては丁度いい感じなのかもしれない。


往来堂書店 高橋さんのツイートより


ここでまたピンク・フロイドに戻る。
小説のエンディングで、「エコーズ」をBGMに使っていることからもわかるように、アベコボはこの曲がフロイドの中でも一番お気に入りだったようだ。
彼のみならず、昔ながらのフロイドファンなら、おそらくこの曲をベストに推す人が多いのではないか。
わしも高校生の頃、夜中にこの長尺の曲をよく聴いたもんだ。
何がよかったんだろうね。
風の音や、海鳥の鳴き声を模したあの効果音かな。

あるいは、文字通り、遠い時代の残響 ( The echo of a distant time ) を聞いている感じがよかったのか。
いずれにせよ、73年くらいまでのピンク・フロイドといえば、イメージ喚起力の強い音作りが売りだったような気がする。
そして、アベコボもそのへんにフロイドらしさを感じていたのではないだろうか。
ここで、『カンガルー・ノート』からもう一つの当該箇所をまるごと抜粋してみる。

波のうねりがしだいに幅を狭めてきた。船だろうか?


「髭を剃った馬みたいなウォーターズ」ってどんな顔?
気になる人もいるかと思い、若い頃のロジャー・ウォーターズの写真を用意した。




要するに、アベコボは馬面のウォーターズが好きってことだよな。 笑
歳をとってからは髭をたくわえて、少しダンディな顔つきになったけど、若い頃は顔の長さが異様に目立っていたような気がする。
でも、ロックスターなんて目立ってなんぼの世界なので、このくらいインパクトのある風貌の方がいいのではないか。

ところで、そもそも人の顔なんて、大なり小なり他の生き物に似ているものではないだろうか。
猿顔、狸顔、狐顔、豚顔、犬顔、猫顔 …
哺乳類なんてまだまだ青いぜ。
ヘビ、トカゲ、ワニのような爬虫類顔。
カエルに代表される両生類顔。
さらに遠い祖先を偲ばせる顔だってあるだろう。
ということで、こんなのはどうか。


NHK NEWS より

これは昨年亡くなった松岡正剛の若い頃の写真である。
晩年は眼鏡をかけ顎髭もたくわえて、まるで明治大正時代の文人に扮した南原清隆みたいな顔つき(?)になってしまわれたのだが、それでは何に似ているかよくわからないということで、あえて若い頃の写真を探し出してみた。(ヒマ〜)
この写真を見て、何を連想するかはその人の勝手だが、東京芸大の名物講師として有名だった三木成夫は初対面の松岡正剛に対し開口一番こう言ったそうだ。

「そうか、あなたが松岡さんですか。うーん、デボン紀ですね」
「えっ、デ、デボン紀?」
「そう、顔ですよ、顔。松岡さんはデボン紀だ」

これは松岡正剛の千夜千冊の「胎児の世界」の冒頭で紹介してあるエピソードだ。
『胎児の世界』というのは、三木先生の本の中で一番よく話題にのぼる本であるが、わしは残念ながらまだ読んでいない。
けど、この先生の名前は以前から知っている。
解剖学や発生学の分野では著名な方で、たしか養老孟司の師匠にあたる人だと思う。
その型破りな講義は無類の面白さで、学生たちにものすごく人気があったらしい。
で、ついでに言っておくと、その『胎児の世界』というのは、ヘッケルが提唱した「個体発生は系統発生を繰り返す」という説をオカルティックに肉づけして拡大解釈したような本らしい。
もっとわかりやすく言うと、どうやら「人間の胎児は母親の胎内で、古代生物からの進化の過程を追体験する」みたいな話である。
そんなことを始終考えているような人だから、松岡正剛の顔にもすぐさまデボン紀の面影を見てとったわけですな。 笑

では、「デボン紀の顔」というフレーズで三木先生は具体的に何を思い浮かべておられたのか。
松岡正剛も件の記事の中で色々と候補名を挙げつつも特定には至ってない。
なんでも、デボン紀と言えば「魚類の時代」ということなので、無難なところで、シーラカンスみたいな肺魚か?
あるいは、デボン紀の初期に現れたというトビムシのような翅のない原始的な昆虫か?
いや、いや、そうではあるまい。
わしなら、真っ先に軟骨魚類の類いを思い浮かべるけどな。
軟骨魚類?
そう、サメやエイの類い。
松岡正剛はやっぱサメ面だよ。 笑




さて、さて。
最後に、どさくさに紛れて、例によって例の如く、オマケを一丁追加しよう。
このブログの常連さんにはおなじみのサミュエル・ベケットである。
松岡正剛がデボン紀なら、こちらは間違いなくジュラ紀だろう。
典型的な鳥顔。
それも、猛禽類。 
耳の形はカフカに似ている。 笑





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.02.02 16:41:40
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: