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2025.04.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類








この何年か、冬場にフジの枝をビシバシ切りまくっているので、今年はさすがに花をつけないだろうと思っていたのだが、蓋を開けてみるとこうなった。
うーん、お主ら、めっちゃしぶといのお。

最初の写真はヤマフジである。
一見すると、フジの木にフジの花が咲いているように見えるが、実は他の木の幹にフジの枝が絡みついて、放ったらかしにしていたら、いつの間にかこんなふうな姿になっていたという図である。

2枚目の写真はノダフジの仲間だと思う。
ヤマフジの枝を切りすぎたせいか、今年はこちらの方が目立っている。
というか、同じ場所に生育しながら、きちんと棲み分けをしているように見えないこともない。


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「建築とアートを巡る」の記事より



臨時収入でも入ってきて、なおかつ気力体力が一時的に漲っていたら、ちょっくら新幹線に乗って日帰りで見に行くのだが、今のところ、そういう展開になりそうな気配はない。
そこで、いろんな人が書いている体験記事を読んで、この展覧会をざっと鑑賞した気になってみた。

上の写真は「ラー」と名づけられた彫刻である。
たぶんエジプト神話における太陽神の「ラー」だと思う。
「ソラリス」というのがラテン語で太陽を意味するので、きっとそうだ。
昔からそうだが、タイトルが意味深だったり、謎めいているのがキーファーの特徴の一つだ。
ざっと例を挙げてみよう。
「オシリスとイシス」「セラフィム」「アンドロメダ」「飛べ、コフキコガネ」「リリト、紅海をわたる」「君の金色の髪マルガレーテ」「モーゲンソープラン」「マイスタージンガー」「罌粟と記憶」「植物の秘密の生命 ー ロバート・フラッドのために」「オクタビオ・パスのために」などなど。
たぶん作品を制作する過程で、この人は実にいろんなことを日々考えているんだろうなという気がする。
ゲルマン民族の精神文化史のみならず、古代文明や神話、錬金術やカバラ思想、果ては宇宙論や物理学にまで視野が広がって、老いてますますオカルト三昧になっていくキーファー。
意味はよくわからないけど、タイトルも作品そのものも超絶カッコいいキーファー。
重厚で壮大な物質波のようなエネルギーでグイグイ押してくるけど、そのテクスチャーが不思議なまでに人を魅了するキーファー。
特に際立っているのは、圧倒的な強度に達しているその廃物感!
廃物感って何だ?
まあ、要するに、廃墟、廃人、廃物などをイメージさせる感じ。
キーファーの作品はそういう周波数を強烈に放射しているような気がする。
だから、その手の趣味趣向の人にはたまらなくカッコいいのではないか。

上の「ラー」を見て、反射的にカッコいいと思った人は、そうしたキーファー的廃物感に親和性の高い人ではないかと思われる。
そんな人のために、数ある写真の中からあえて鉛色の空を背景にしたやつを選んでみた。
パレットに生えた翼も鉛でできているからというだけの話ではない。
この翼を見て、『ベルリン・天使の詩』を思い出した人のために、ついでに言っておくと、天使は人の心の声は聞けるが、色彩を感じることはできないんだよね。

さて、『ベルリン・天使の詩』と言えば、ヴィム・ヴェンダース。
昨年、キーファーをテーマにした『アンゼルム"傷ついた世界"の芸術家』という映画を撮ったロードムービーの巨匠である。
また、ヴェンダースと言えば、一昨年カンヌ映画祭を賑わせた『PERFECT DAYS』の監督でもある。
その『PERFECT DAYS』の中で樹木の精になり切って踊りを踊った田中泯が、このソラリス展のオープニングでも、「ラー」の前で鎌を片手に踊りを披露している。
このお三方、それぞれがお友達で、なおかつ三人とも1945年生まれときている。
田中泯の踊りを動画で見たけど、どう見ても80歳の踊りには見えんかった。
元気よすぎるって。 笑
その田中泯が言うには、キーファーも頑丈な肉体の持ち主で、さらに哲学者のような顔をしているけど、ダジャレを連発するような人らしい。
やっぱりね。
あんな作品を作る人って、やっぱりそうでなくちゃ。
戦争の焼け野原が原風景であるようなタフな人たち…
ちなみに、このブログに名前が出てきた人たちの中で1945年生まれというと、エリック・クラプトンとタモリがいる。
クラプトンはまた今年も来日公演を果たし、タモリもブラタモリを復活させるなど、80歳にしてバリバリの現役である。

あ、そうそう、余談ついでに言っておくと、今回のソラリス展には、坂本龍一が所蔵していた「SOLARIS − Harry 」という作品も展示してあるらしい。
そうか、坂本龍一もキーファーのファンだったのか!
いかにもって感じだなあ。
そう言えば、坂本龍一と親交のあった浅田彰が90年代によくキーファーを取り上げて論じていたっけ。
せっかくなので、当時キーファーの名前を一躍有名にした例の鉛の本をちょっくら紹介しておこう。


『20世紀イメージ考古学』より

「古倉庫のような無機的なだだっ広いからっぽの空間に、写真、印刷物の断片、砂、絵の具、泥などが折り込められた二〇〇冊あまりの鉛の本の入った鋼鉄製書架が放置されている。一冊の本は一メートル四方で、書架の幅は七メートル、高さは四メートルにもなる、巨大な黒い本の神殿。」 by 伊藤俊治

「ザ・ハイプリーステス」( The High Priestess ) というタイトルのこの大作は、キーファーが1985年から5年がかりで作りあげ、ロンドンのリヴァーサイドスタジオという所で初公開されたそうだ。
とにかくでかいし、重い。
一冊の本がたしか100kg以上あるんじゃなかったっけ。(300kgという説もある)
このスケールと重量感、そして廃棄物感漂う鉛の質感、これぞまさにキーファーって感じ。
他の誰もこんなもん作らないって。 笑
ちなみに「ハイプリーステス」というのは、タロットカードの二番目のカードの名前である。
さらに副題としてつけられた「ツヴァイシュトロムラント」というのは、英語にすると、The Land of the Two Rivers ということになり、どうやら、古代都市メソポタミアを取り囲むチグリス川、ユーフラテス川の河口を意味するそうだ。
オカルト好きならそそられるネーミングではなかろうか。

さて、さて、この辺で恒例のオマケタイムに移りますか。
ここまでに紹介した作品からして、アンゼルム・キーファーってインスタレーションや彫刻が専門のアーティストかと思った人もいるかもしれないが、決してそういうわけではなく、絵画も精力的に制作している。
絵画といってもキーファーだから一筋縄ではいかないけどね。
絵筆のタッチが荒々しいというか、暴力的というか、決しておとなしい感じではない。
しかも、藁や鉛や衣服などを画面に貼りつけたりして、やはりここでも物質性を前面に押し出すって感じ。
わしが美術館で実際に見たのは、「樹とパレット」と「橄欖山」という作品なんだけど、これらは表現主義的な画風ながら、まだそこまで過激な物質性は認められない。
オマケとして最後に一つあげるとしたら、それらよりは「マイスタージンガー」あたりがちょうどいいような気もするが、今回はせっかくソラリス展のことを話題にしたので、そこから一つ、「ライン川」なんてどうだろうか。



これは2023年の作品で、「キャンバスに乳剤、油彩、アクリル絵具、シュラックニス、金箔、電気分解による沈殿物」というデータが記してある。
どのへんがライン川なのかはさっぱりわからないが(笑)、緑青色と金箔という最近のキーファーの傾向というか、好みがよくわかる作品ではある。


















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Last updated  2025.05.06 18:23:40
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ポポイ!アンフラマンス・ホウ! @ Re[1]:うわー、ここで三浦か!(10/04) 周梨槃特さんへ なんだか面白そうな話で…
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