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これは先日、Google ニュースをスクロールしている時に拾った写真である。
見ての通り、ニュースにしては扇情的な要素を全く感じさせない、どちらか言えば癒やし系の写真である。
記事の内容を簡単に説明しておくと、ある会社の趣味グッズブランドがこの度、上のような植物ぬいぐるみクッションを販売することになったという、まことに平和過ぎて欠伸が出るようなニュースではある。 笑
こんなもん、買う奴おるんかい?
この世に植物なんて存在しないかのように生活している無骨な人なら、きっとそう思うのではないか。
でも、植物に少しでも関心がある人なら、これがけっこう売れそうだと直感的にわかるのではないだろうか。
まず、大前提として、ぬいぐるみやクッションが大好きという人間が世の中にいかに多いかを忘れてはならない。
次に、インテリアとして部屋に観葉植物や多肉植物を飾っている人の数が、一般に想像されている以上に多いということも覚えておいた方がいい。
加えて、現在、ビザールプランツが空前のブームを迎えているという世情を押さえると、上のような植物ぬいぐるみの類いが売れないわけがないのである。
また、居住環境や仕事の都合など様々な事情から現状では植物を育てることが困難ながら、潜在的には植物好きという人だってかなりいると思われる。
さらに、さらに、である。
そういう人も含めて、世の中に遍く存在する植物愛好家たちへのユーモア溢れるギフトとしても、これらのぬいぐるみは重宝がられるのではないか。
因みに、この植物ぬいぐるみ、お値段の方はいかほどなものか。
左から順に紹介すると、
アンスリウム・クリスタリナム ¥7800
パキポディウム・グラキリス ¥8800
ビカクシダ・リドレイ ¥8800
パキポディウム・グラキリスとかビカクシダ・リドレイは今や大人気の品種みたいだけど、育てるとなると、かなり難易度が高いような気がする。
もちろん、実物は値段ももっと高いだろう。
でも、ビカクシダのまるで鹿の角のような「胞子葉」なんて、写真で見るだけでもめっちゃカッコイイよなあ。
そう思っている人には¥8800のぬいぐるみがちょうどお手頃に感じられるかもしれない。
ビカクシダ・リドレイ メルカリより
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上は小野塚謙太さん、下はmiho(@rhodoritemee)
さんのポスト。
ただし、最初の写真はイラストとのカップリングで、描かれた女性の足元には「2023 non」というサインが入っている。
どうやら、この絵はXにアカウントを持つnonさん
(@nonnon4410)という女性が描いたものらしい。
さて、小野塚さん、nonさん、mihoさんの関係は?
というより、画像的には、鉱物、女性の絵、手織りのマフラーの関係は?というべきか。
勘のいい人なら、この三者の色合いから、すぐさま何らかの関係性を嗅ぎとることができるかもしれないね。
もう一度、一枚目の写真に戻ろう。
この鉱物は、小野塚謙太さんの『美しい共生鉱物の図鑑』という本に掲載されている標本で、頁の頭には「リチア電気石、リチア雲母、水晶」と記されている。
英語名で言うと、「エルバイト(トルマリンの一種)、レピドライト、クォーツ」ということになる。
トルマリンの産地として名高いブラジルのミナス・ジェライス産らしいきらびやかな石である。
その華やかさを小野塚さんはこう表現しておられる。
この標本は内部が赤で外側が緑。「ウォーターメロン」と呼ばれているものだが、さらに全体をリチア雲母で飾り、根元には水晶をつけて、舞踏会の夜にドレスアップの魔法でもかけられたような姿をしている。
この「舞踏会の夜にドレスアップの魔法でもかけられたような姿」を見事に具体化してみせたのが、nonさんのイラストではないか。
ご本人がこの石を見て描いたと言っておられるように、イメージがドンピシャなんだよね。
描かれた女性はまさにこの石の化身、いや、この石の精というしかない。
と、ここまで説明すれば、手織りのマフラーの方も自ずと察しがつくだろう。
miho さんも例の図鑑の熱烈な読者であり、この本に収めてある石の色合いに配色のヒントをもらってマフラーを編んでおられるらしい。
2枚目にあげた写真は、nonさんと同様、「リチア電気、リチア雲母、水晶」から着想を得て編んだマフラーだそうだ。
エルバイトの緑とレピドライトの赤紫を基調にしながらも、よく見ると、多彩な色合いの糸を微妙に織り交ぜて編んでおられるのがわかる。
それでいて、モチーフとなった石のイメージが損なわれることなく、高い抽象度を保ちながら表現されているのはさすがと言うしかない。
なんだか評論家のモノマネみたいな調子になってきたなあ。
ちょっと恥ずかしい気分になってきたのでそろそろやめようか。
まとめると、鉱物というのは、それ自体が天然アートであるばかりではなく、別の新たなイメージを生み出す源にもなり得るというのが今回の話の骨子かな。
それとも、nonさんやmiho さんみたいに指先を器用に使う趣味を持っている人は羨ましいなっていう話だったのかな。 笑
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