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和活喜さんComments
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「バーチャルオトク」

景気対策として始まった高速料金1000円が大人気だ。
GWには、全国で300ヶ所の渋滞が予測されているほどだ。
連日ニュースでもドライブの家族連れを取材している。
東京から京都や大阪までクルマで家族でいく例はめずらしくないようだ。
なぜ、ここまで盛り上がっているのか?
このヒットのワケを考えてみよう。
仮に京都にいく場合、新幹線であれば、4人で往復10万円以上かかる。
高速で行くと、普段であれば往復約2万円(+ガソリン代)だ。
しかし、いまこの高速代が往復2000円ですむ。
その差額は、約18000円ということになる。
この浮いたお金で、美味しいものを食べたり、神社仏閣の入場料にしたり、お土産をかったりできる。
これは、確かに人気が出て不思議はない。
しかし、よく考えると、そもそも普段、京都までクルマで行くという選択肢はほとんどないだろう。
東京に住む人がドライブするとしたら、せいぜい静岡や伊豆くらいまでがほとんどではないだろうか。
つまり、ここに普段は存在しないものが、比較対象として突然現れる 「バーチャルオトク」 が発生しているのである。
そして、それがオトク分の代替消費の根拠になっているのだ。
しかも、定額であるからみんななるべく遠くまで行こうとする。
そこに、このバーチャルオトクはほおっておいても消費者が自分で増殖させてくれるというメカニズムがある。
消費者が自分でオトク感を増殖させ、自分でそれをリアルに消費してくれるのだ。
これは、景気対策として大変優れた施策と評価してよいだろう。
景気とは、売りもしない株式や不動産の値下がりなど、「バーチャル損失」による消費心理悪化がその原因の大きな部分が占めるから、その観点からも理にかなっている。
単純にお金を配るとか、少しばかりの値下げには見られないこの 「バーチャルオトク」 効果は、マーケティングでいう「レバレッジ」の一種といえるだろう。
企業のマーケティング戦略にも大いに参考になる事例ではないかと思う。
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