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2010.12.01
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カテゴリ: 本
近藤史恵著。
ロードレースを舞台にした「サクリファイス」の続編。
フランスチームに移籍し、ただ一人の日本人としてツール・ド・フランスを走ることになったチカ。スポンサーの撤退やドーピングの疑惑などがからみながらの三週間におよぶレースを描いています。
スポーツモノには珍しい「闘争心の薄い主人公」ってのが面白い。あんまりルールには詳しくないのですが、ロードレースというのは自転車のマラソンなのではなく、団体競技であり、数人のアシストがエースを支えて優勝させるというモノだそうです。
スポンサーの撤退でチームの解散の危機にさらされながらも、「絶対に日本には帰れない」とチカの背負う重荷や呪いが深く描かれていてハッとさせられます。移籍の為には良い成績を残さなければならないけれど、チカの好成績=チームの優勝ではなく、その間で揺れるのがとてもハラハラさせられます。
中盤でチカが得意とする山登りで賞を取ったとき、「明日から、自分がクライマーだと自身を持って言える気がした」とあるのが好きです。
三週間も自転車で走り続けるなんて、マゾの所業だとしか思えない競技ですが、それでも此処を「楽園」と言い切る主人公がステキな読後感でした。
最後に、一言。ヨーロッパ圏の名前やチームが覚えにくい・・・・・。トムとかサムとかマイケルとかでいいじゃん!





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最終更新日  2010.12.01 21:45:53
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