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2006/01/30
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カテゴリ: 日常
「夏と花火と私の死体」乙一・著


サイコな紹介で申し訳ないですが、ふと以前読んだこの作品があまりに良かったので、まずはこれについて話したいと思います。




乙一氏を初めて知ったのは、、、えーっといつだったか忘れましたが確か、雑誌か何かに紹介してあったのです。



その時は、何だこの愛想の悪い顔はと思って、大して気にもしませんでした。


ところが、昨年アメリカに行く時に、いつもなら飛行機には文庫本をもっていくのにその時は寝坊で急いでいたので忘れてしまったのです。




基本的に、飛行機のなかでヒマつぶしを持っていかないと私の場合死ぬので、やむを得ず成田空港の空港内の本屋によりました。




ところで成田空港もいろいろ批判されておりますよね。


専門家には、滑走路が短いだの、段取りが悪いだの、料金が高いだの、まともなのは一介300円のシャワールームくらいだとか言って、近隣ではソウルやシンガポールには遠く及ばずアジアのハブなんてチャンチャラおかしくて笑っちゃうね的なコテンパのバカにされようです。




ところが、このときばかりはなかなか良かったのです。出発ゲートを過ぎた後で文庫を持ってきていないことに気づいたのですが、なんとそこにはフードコーナーに隣接して本屋があるではないですか。






そこでこの「暗いところで待ち合わせ」と、もう一つ「死にぞこないの青」があったのですが、旅先でホラーを読むのもちょっと滅入りそうでいやだったので、その時はまぁ表紙の怖くなさそうな、という理由で前者を選んだのです。








ところが、これが意外や意外、滅入るくらい陰鬱な話だったのですが、それはともかくとしてこの乙一氏の作品には、何だか言葉では言い表せないような魅力がありました。



こう、ぐいぐいと話に引き込むようなパワーがあったのです。文体が平易だと言うこともありましたが、それにしても凄いスピードで読めてしまう内容でした。


私の中では、ホラー小説作家としては、貴志祐介氏以来のヒットメーカーでした。



そこで、帰国後、別の日にこの「暗いところで待ち合わせ」を買ってみたのです。すると、表紙のヤバさとは一転して、これがジツにいい話!


心温まる、とまではいいませんし、第一途中まではこれまた滅入るようなお先真っ暗間全開の乙一ワールドなのですが、しかしそんな冷たくて重い空気の沈殿しそうな話が、最後には一気に疾走します。



つまり、それまでさまざまな疑問やあいまいだった部分が、ラストで連鎖的に、一気に読み手の頭の中でつながっていくのです。


その時の「あ~!そうだったのか!」という感情は、なんか今もやってるのか知らないけど伊東四郎のIQサプリだかなんだかという、あのモヤッと解消!の爽快感があるのです。



ホラー作品なのに、爽快感。恐るべし、乙一氏!



ちなみに、彼が鬼才と呼ばれるのは、そうだ、彼は鬼才と呼ばれていました。で、彼が鬼才と呼ばれるのは、17歳でホラー小説デビューを飾ったその若き天才っぷりに由来するらしいのです。



そこで、後日、彼のデビュー作「夏と花火と私の死体」がどれほどまでに凄い大物ぶりを見せ付けているのか、これを読んでみました。














はっきり言って、








全然、駄作でした。





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Last updated  2006/01/30 01:45:52 PM
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