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2004.12.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類


その車内でのできごとである。

気持ち良くくぅ~くぅ~寝ていると、いきなり隣に座っているおばさんに肩を叩かれた。
な、なんなんだと思って起きると、そのおばさんが

「この電車、乗換えしなくても大阪に着きます?」と聞いてきた。
「・・・ 」

果たしてこれが、見知らぬ人を起こしてまで聞くべきことだろうか。
向かえ合わせに座っている男の人は、私のように居眠りなぞしておらず
パッチリと目をあけているというのに。


おばさんは「そうですか」と返事をすると、サッサとそれまで読んでいたらしい本に目を戻した。
・・・ショッキングだった。私は眠りから引きずりおろされたまま、お礼も詫びも言われずに
その場に放ったらかしにされて、その寝ボケ顔も阿呆ぅのようだったと思う。

これは恐るべき時間の侵入だ。私は私の持つ時間内で眠っていたのに。
たとえばおばさんの会社で私が雇用され給与を支払われている身なら、
勤務時間に起こされても文句は言えない。
反対に「すみません」なんてブリッコなどして、疲れているのかしら・・・と横顔に陰りを残したまま
心配を誘うよう仕向けるかもしれない(できるのか、そんなこと・・・)
しかし、私はこのおばさんと雇用関係を結んでいるわけでもなく、ましてや赤の他人。
なのになぜ、睡眠妨害をされなければならないのか。非常識も甚だしい。

私は、眠りと食事と遊びを中断されるのがとても嫌いだ。

絶対劇団では回ってこないような役を演じてみたくなった。
たとえるなら「なめたらいかんぜよ~!」の夏目雅子のように。
しかしそれをするには車内は込みすぎていた。
「なめるなよ」とも言えず、「ちょっとあんた」とも言えない。
また「非常識じゃあないですか」を言うにはあまりに


そうだ。私はいつも反応が遅いのだ。
たとえば何かあっても、2~3日してから「まてよ~、なんかあれって
よくよく考えれば腹が立つなぁ~」というタイプなのだ。
それを思えば今回は早い方だった。ちょっと今回はいつもより反応が早かったかも・・・とニタつきながら
隣に目をやるととっくの昔にそのおばさんは降りていた。あぁ・・・。







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Last updated  2012.04.10 22:20:12


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