今日のまとめ
物価トレンドは安定している
鉱工業生産の成長率鈍化のトレンドに終止符
小売売上高は安定的に拡大
輸入の前年同期比変化率がアップティックしている
物価統計
中国の8月の消費者物価指数(CPI)は+3.5%でした。これは7月の+3.3%より少し加速しています。消費者物価が上がっている主因は食品価 格の上昇プレッシャーです。その食品価格は天候不順や洪水などの一時的な要因に影響されている面もあります。一方、生産者物価指数(PPI)は+4.3% と7月の+4.8%より下がりました。全体としては急激な利上げなどは必要ない数字と言えます。

鉱工業生産
8月の鉱工業生産は+13.9%と7月の+13.4%より加速しました。またコンセンサスの+12.9%よりかなり強い数字でした。今年の年初来の成長の鈍化のトレンドに終止符が打たれました。

銀行融資
8月の新規融資額は5,452億人民元でした。これは7月の5,238億人民元より少し多かったです。

小売売上高
8月の小売り売上高は+18.4%で7月の+17.9%より加速しました。

貿易統計
8月の輸出は+34.4%の1,393億ドルでした。これは市場予想とほぼ一致しました。8月の輸入は+35.2%の1192.7億ドルでした。これは市場予想を大幅に上回っています。

輸入の前年同期変化率を見ると最近のトレンドはずっと鈍化傾向でした。

しかし今回は久しぶりに輸入の前年同期比変化率がアップティックしています。中国の輸 入はおおまかに言って3分の1が原料、3分の1が部品など加工組み立てして再輸出される仕掛け品、残りの3分の1が国内で最終的に消費される完成品輸入で す。つまり少なからぬ部分が将来の再輸出のための「仕込み」に使われるわけです。従って輸入の伸びは将来の輸出の伸びを見込んだものであり、これは中国経 済の自信の表れと取って良いでしょう。
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