2010年10月20日
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今日のまとめ

  1. 中国が預金金利と貸付金利をそれぞれ0.25%利上げした

  2. 普通、利上げサイクルが始まると1回では済まない

  3. 必ずしも株式にとってマイナスだとはいえない

予期せぬ利上げ

中国人民銀行が1年物金利を次のように利上げしました。

旧 新
レンディング・レート(貸付金利)
5.31% 5.56%
デポジット・レート(預金金利)
2.25% 2.50%

中国が利上げする理由は不動産セクターにおけるバブルを喰いとめるためと、世界的な超低金利が穀物などの価格にインフレとして跳ね返ってくることによる食品価格の高騰を防ぐことにあります。

予期せぬ利上げ

通常、中国人民銀行が利上げをはじめたら、それが一回で終わることは稀です。今後も時期を見て追加の利上げをしてくることは間違いありません。

ただ 利上げのピッチはそれほど急にはならないと私は考えています。その理由は過去の中国の消費者物価の変動幅と預金金利の変更をみると預金金利の変更幅の方がマイルドだからです。

たとえば前回の金利上昇サイクルである2006年から2008年にかけての動きを見ると消費者物価指数が約1%の水準から8%を超える水準に駆け上がった一方で、預金金利は同時期に2.25%から4%を超える水準にまでしか引き上げられなかったのです。

逆にリーマン・ショック以降、消費者物価指数がマイナス圏に突っ込んだ以降も貸付金利は実質的なフロアー(底)である2.25%にずっと張り付いたままでした。

9月の消費者物価指数は木曜日に発表される予定ですが、コンセンサス予想は+3.6%となっています。

理屈をこねれば銀行に預けておいても2.5%しか金利がつかない一方で消費者物価指数が+3.6%で上昇してゆくのなら「銀行にお金を預けるのは損」ということになります。

しかし中国では 過去にもこのように物価と金利が乖離するケースは常態化していた ので、これだけの理由で「預金金利が3.6%になるまで利上げが続かなければいけない」と結論付けることはできません。

株式市場に対する中・長期での影響

さて、今回の利上げが株式市場に対して与える影響ですが、 数か月から1年単位でものごとを考えた場合、利上げサイクルの始まりは別に株式にとってマイナスではありません。 (利上げ局面の最終的な仕上げ段階ではリスクは増加します。)

株式市場に対する短期的な影響

次にごく目先の相場を考えた場合、利上げによる中国経済の減速を懸念して工業コモディティなどを中心に利食い売りが出ることも考えられます。

欧米の投資家が リスク・トレード(ゴールド、鉱業関連、新興国株式など)を若干減らし、本国市場に資金を戻す動きもある程度出る かも知れません。その場合はこのところ調達通貨となっていた ドルが買い戻される というシナリオもあるでしょう。






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最終更新日  2010年10月21日 09時53分20秒


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