今日のまとめ
中国の11月の経済統計が出揃いました。今回は物価統計の内容が悪くなるだろうということで通常の経済統計スケジュールを変更し、週末に経済統計が発表されました。
事実、物価統計の内容は悪かったです。
物価統計
11月の消費者物価指数は+5.1%でした。これはコンセンサスの+4.7%より悪い数字でした。因みに10月は+4.4%です。
11月の生産者物価指数は+6.1%でした。こちらもコンセンサスより悪い数字でした。因みに10月は+5.0%でした。

鉱工業生産
11月の鉱工業生産は+13.3%でした。コンセンサス予想は13.0%でした。10月は+13.1%でした。

小売売上高
11月の小売売上高は前年比で+18.7%増加しました。これは10月の+18.6%より少し早いペースでした。

銀行融資
11月の銀行融資は5640億人民元でした。これは10月の5877億人民元より若干減っています。これで年初来の累計は7.45兆人民元となり、ターゲットである7.5兆人民元にほぼ到達しています。

貿易統計
中国の11月の輸出は1533億ドルで前年同期比+35%でした。一方、輸入は1304億ドルで前年同期比+38%でした。

輸入と輸出の変化率はそれぞれ加速している事が下のグラフからわかります。

一連の経済統計から言えることは目先の中国の課題はインフレをいかに防ぐかにかかっているということです。
すでに今月だけでも3回、預金準備比率(リザーブ・リクワイアメント・レシオ)が引き上げられました。
預金準備比率を引き上げる事は外国からのホットマネーの流入などの好ましくない副作用を伴わない措置なので、中国政府が専らこの方法で対処しようとすることは容易に理解できます。
しかし預金準備比率の引き上げだけでは十分ではないということになれば、更なる政策金利の引き上げなどの措置が必要になるかも知れません。
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