今日のまとめ
製造業購買担当者指数
中国の3月の製造業購買担当者指数(速報値)は51.7と2月の50.4から切り返しました。
なお今日発表されたのはあくまでも速報値で全体の85~90%しかカバーされていません。従って最終的な判断をするためには確報値の発表を待つべきです。
全体に良い内容
それを断った上で、今回の数字は幅広い調査項目で明らかな改善が見られました。先ず新規輸出受注が拡大しているだけでなく、受注のペースも加速しています。次に新規受注も拡大するとともにペースが加速しました。
納品までに要する時間は延びており、これは生産が間に合わないことを示唆しています。材料などの新規買い付けも拡大し、生産を拡大させているにもかかわらず、受注残も同時に増えています。
浅い調整が完了したのか見極めが必要
このところ中国から出て来る経済指標は弱いものが多かったです。このため去年の秋から続いてきた景気循環的(シクリカル)な回復は一段落してしまった印象がありました。今日の製造業購買担当者指数(速報値)は、その流れに逆行する、良い内容でした。
これで中国経済のスピード調整が完了したのかどうか見極める必要があるでしょう。
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