2007年07月05日
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テーマ: ニュース(95884)
カテゴリ: 年金
社会保険庁
年金にまつわる問題としては、分かり難い制度の問題、共済年金と厚生年金、働く女性と専業主婦などの不公平感の問題、年金財政と世代間格差の問題、そして年金加入記録管理の問題と、改革すべき問題は山積みで、年金に対する不信感が高まっているようです。とは言うものの、金融広報委員会の「家計の金融資産に関する世論調査(2006年)」によると「老後における生活資金源」を「公的年金」と回答した割合は約74.5%(主に家計を支えている方の年齢が60歳以上を対象として、3項目以内で複数回答)となっており、年金は老後の生活を支えるおおきな柱となっていることも事実です。

 年金加入記録の間違いは、受け取る年金額が減ってしまうことや本来受け取れるべき年金が受け取れなくなってしまう恐れもありますから、自分の加入記録を確認しておくことが大切になります。

 年金加入記録の間違いが起こるケースとして、転職経験者、数年の勤務後に結婚して国民年金に加入した主婦、転居を繰り返した人、同姓同名が多い人や名前の読み仮名の間違いが考えられる人などが挙げられるようです。(実は私も転職経験、結婚後の国民年金、度重なる転居と間違いが起こりやすいケースに複数該当するため確認してみた一人です。結果、私の場合は加入記録に間違いはありませんでしたが、転職の合間の国民年金未納期間を確認することができました。)加入記録に不安のある方はぜひ確認をしてみて下さい。

 年金加入記録を確認する方法としては、

(1)社会保険事務所の窓口で確認する方法
(2)電話「ねんきんダイヤル」「ねんきんあんしんダイヤル」で相談する方法
(3)インターネットの「年金個人情報提供サービス」を利用する方法


などがあります。詳しくは社会保険庁のホームページをご確認下さい。

 インターネットを利用できる方であれば、(3)のインターネットの「年金個人情報提供サービス」を利用する方法が便利です。これは、インターネットで年金加入記録の提供について申し込むと、後日郵送で届くユーザーIDとパスワードを利用して、年金加入記録を確認することができるというものです。一度ユーザーIDとパスワードを取得すれば、インターネットを利用することでいつでも確認することができます。申し込みには基礎年金番号が必要になりますから、年金手帳を会社などに預けている方は基礎年金番号を確認しておきましょう。

 さて、インターネットによる「年金個人情報提供サービス」では、会社名や加入制度、資格取得日と資格喪失日、加入期間などこれまでの加入履歴に加え、標準報酬月額・標準賞与額(保険料や年金を計算する基になる額)も確認することができます。

 この標準報酬月額・標準賞与額を参考に、同じく社会保険庁のホームページにある「年金額簡易試算」を利用して将来の年金額を簡易試算してみることも可能です。あくまでも簡易試算ですから試算された年金額はおおよその目安であり、制度改正などによって変わりますが、ライフプランを立てる際の参考にはなると思います。(なお、共済年金・各種年金基金は対象外となっていますのでご注意下さい。) 試算の方法は、これまでの加入状況を入力した後今後60歳までの加入予定を入力して試算します。退職や再就職・転職などを考えている方は、今後の加入予定の部分を働き方や収入を様々に仮定して、将来受け取る年金の変化を試算することもできます。

 加入記録の確認と合わせて、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

エフピー・パートナーズ /ライフプランアドバイザー 西川育恵)





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最終更新日  2007年07月05日 10時07分14秒


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