今日は大阪の松竹座へ初春大歌舞伎を見にいってきました。午前11時開演なので、10時にJR大阪駅のikariスーパー前で友人と待ち合わせ、お弁当とお茶を買って地下鉄に乗り込み劇場へ。昨年末の顔見世チケットで散財したこともあり、今回はチケット代を節約して3等席にしましたが、3階の一番前の席でした。チケット手配してくれた友人に感謝です。今回は何と言っても団十郎・海老蔵が2人揃って出演!というのが一番の楽しみでした。劇場の観客席の客層も、海老さま人気か、南座の顔見世よりも若い人が多かったように思います。まあ、顔見世はチケットが高いし、すぐ売り切れて取り難かったのもあるとは思いますが。昼の部で2人が出演する演目も「勧進帳」。団十郎の弁慶、海老蔵の富樫です。もう海老蔵が舞台に登場した瞬間から、なんか舞台が明るくなったような錯覚を覚えました。自分でも意外なんですが、たぶん海老蔵の歌舞伎を生で見るのはこれが初めてのように思います。自分が思っていた以上に声も良くて、オペラグラスでアップを見ても、まさに「水も滴る」ような男前で、目力もびんびん!に感じます。「こりゃあ、はまる人ははまるわ~」と思ったのでした。義経は藤十郎さんだったのですが、御所人形のようなぷりちーな義経だなあ・・・と、人間国宝に対して失礼なことが頭をよぎってました。その藤十郎さんの真価発揮が「封印切」。一昨年の襲名披露公演で「曽根崎心中」を見たのですが、上方歌舞伎復興のため、一般の人でもわかりやすいように話し言葉は関西弁ですし、ストーリーもわかりやすく、登場人物も、現代人でも感情移入できるようにしてあるんだなあと思いました。前に仁左衛門さんの忠兵衛を見たことがあるのですが、仁左衛門さんの忠兵衛は、相手の侮辱に耐えかねて、苦渋の決断というか自分の意思で封印を切ったのですが、藤十郎さんの忠兵衛は、挑発にどんどん乗せられていって、その気はなかったのにちょっと力が入りすぎて封印が切れちゃって、それで大ショックを受けちゃってパニック状態のナチュラルハイで持っていたお金の封印を全部切っちゃう・・・という、気が弱くて馬鹿で、哀れな人間くさい若旦那でした。「曽根崎」もそうでしたが、最初のほうで、ラブラブなバカップルぶりで観客の笑いを誘っておいて、馬鹿ゆえに悪人にだまされたり挑発されたりして破滅していく、という前半と後半のギャップがよけいに悲劇をひきたてているように感じました。
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