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なぜ小堺一機は徹子の部屋に招かれないのか?2007年か2008年ころの書籍。版元はTVBrosのニュース通信社。タイトルは当時流行っていた新書タイトルのパロなのだが、私は何を思ったのかうっかり、「なぜ小堺さんは徹子の部屋に招かれないのかって、そりゃ裏番組に出てるからだろうけれど、それだと当たり前すぎるから何かほかの理由が書かれているんだろう。下世話な裏話とかがイヤというほど書かれているんだろう」という無邪気な気持ちで本書を取り寄せてしまった。テレビブロスに、過去の本の広告が入ってたんだもの(ブロスも厳しいのだろうか、自社広)。読んでみたら、テレビ番組に関するクイズ本。そういえば「テレビ検定」って書いたあったわ。■しかし、読み進めるうちになかなかいい本で、どこがいいかというと、解説を書いている放送作家さんのテレビ番組に関する思い入れがとにかく熱い。「こういうところにまでこだわっている制作者に敬意を表したい」「~~で○○しているのは……という理由」などなど、手元に本がないので全く例があげられなくて申し訳ないのだけれど(ということは覚えていないということなのだけれど)、制作側だからこそわかる苦労やこだわりが分かってくる。知り合いに構成作家さんがいるけれど、かなり変わった人だ。人間的に本筋から1本も2本も外れているけれど、テレビ番組に関する愛というか執着心はものすごい。見ていて清々しいほどで、彼を通じてテレビ番組って面白いんだなあと思ったのだけれど、この本からもその「すがすがしい執着ぶり」を感じる。■だがしかし、取り上げられている番組にはもちろん素晴らしいものもあるけれど、中には「やらせ」とか倫理的にどうとかで、もろもろバッシングを浴びたものもある。そういったことにほとんど触れないのは、やや物足りない。制作側にしてみれば、熱い志と努力で作り上げたまぎれもない事実があるんだからいいじゃないか、ということかもしれないが、それってやっぱり身びいきだ。一般人はその苦労は知らないから出来上がったものがすべて。内側からの視点で見る番組の素晴らしさはよくわかったけれど、一般視聴者の客観的視線の中の鋭い指摘についても、なんらかの返答的な解説がほしかった。ように思う。
2010.03.28
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杉浦日向子と笑いの様式ユリイカの特集の数倍、杉浦日向子さんのことがわかった一冊。地方に行ったときに、地元の人に話しかけられて露骨にイヤな顔をする一面とか。そんなことでも知れてうれしい。これは恋です。自分でも気持ち悪い。今度、印象に残った文章を抜き出しておこう。
2010.03.23
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高峰秀子の捨てられない荷物少し前に読んだので簡単に書く。高峰秀子さんが大女優で現在は文筆家だということは知っていたけれど、その生い立ちの不遇さは知らなかったので、もろもろのエピソードがとても興味深かった。自伝の『わたしの渡世日記』も読んでみたい。筆者は、高峰秀子さんを「かあちゃん」と呼ぶほど親しい女性編集者。とても優秀な人で文章もうまいのだけれど、どこか真面目すぎて、高峰夫妻を尊敬しすぎている(どうしても遠慮がある)のがやや残念に感じる。でも面白い。昭和の大女優ってすごいな。「渡世」って言葉は、昭和の女優だからこそ似合うのでは。
2010.03.19
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純情ババァになりました。加賀まりこさんの自伝。こんな美女に生まれたらどうしたって普通の人生は送れないだろう。幸運も悲劇も同じくらいの強さで引き寄せる気がする。だから、彼女があの歳で現役で女優を続けて、こうして本も出していることは、いくつかの転機をうまく乗り越えてきた上での幸運のように思える。恐らく多くの人がイメージするより努力家な人だからなのかもしれない。なんて私ごときが偉そうに何を。60歳になっても恋愛することを望まない人の方が多いのかもしれないけれど、それだけに戦い抜く人生だなあという気がする。
2010.03.16
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【中古】文庫 無名仮名人名簿【10P26mar10】【PC家電_136P10】向田邦子・著向田邦子さんの素晴らしさはいったん置いておいて、昔の文章を読むと、今の文章との勝手の違いに驚くことがある。早足で書くのでだいぶはしょるけど、昔の文章の方が自由で奔放だ。よく読むと文意が通じない箇所があっても、エッセイの前半と後半で全然まとまらない文章になっていても、「そういうものなの」という感じで当たり前の顔をしておさまっている。これは、昔よりも文章を書く人読む人が減って、それだけ「形式にとらわれずに感覚的に遊ぶ」ことを楽しめる人が少なくなったからではないか。文章に慣れない人が多くなって、逆に形式にうるさくなった。少し文法が間違っていると、ダメ。誰にでもわかる文章じゃないと、ダメ。雰囲気じゃダメ。ネットなんて文章を書く上で最も窮屈な場所だ。なんでわざわざバカにもわかるように文章を書かねばならないのか。ネット上で「文才がある」という言葉を見るたびに唾を吐きたくなる。ぺぺぺぺぺぺぺ。
2010.03.14
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船に乗れ!(2)藤谷治・著。本年度の本屋対象候補作。冒頭部分の語りだけで、多くの人の心をつかむ作品。その後の展開も充分面白いけれど。したり顔のおじさんが「若いうちに一度は挫折を体験するべきだ」とか簡単に言えなくなるんじゃないか、という一冊。
2010.03.10
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