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2011.07.11
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カテゴリ: 株式投資



 ニューヨーク金先物相場は続伸。週間では2009年11月以降で最大の値上がりとなった。米雇用市場の低迷を受けて超低金利政策が長期化するとの見方が広がり、代替資産としての金の投資妙味が増した。

 6月の米非農業部門雇用者数の伸びは過去9カ月で最低となった。失業率は予想外に上昇した。金は前日までの1年間で28%値上がり。過去最高値は5月2日に記録した1オンス=1577.40ドル。

 インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は「雇用市場の沈滞を考慮すれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げできない」と指摘。「量的緩和第3弾の可能性が高まっている」と続けた。

 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8月限は11ドル(0.7%)高の1オンス=1541.60ドルで終了。週間では4%値上がりした。この日は一時、1546ドルに上昇し、中心限月としては6月23日以来の高値を付けた。

◎NY原油先物:急反落、雇用低迷で景気拡大への期待が後退

 ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。米雇用者数の伸びが予想に大きく届かなかったことから、景気回復とそれに伴う燃料の需要拡大への期待が後退した。週間ベースでは続伸したものの、今週の値上がり幅は1.3%に縮小した。

 米労働省発表の6月雇用統計では、非農業部門雇用者の伸びが予想を下回り、失業率は今年最悪の9.2%に上昇した。

 エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「雇用統計は経済の本格的な逆戻りをまざまざと映し出した」と指摘。「ガソリンなど燃料の需要構図のど真ん中を直撃する数字だ」と続けた。



◎欧州株:反落、米雇用統計に失望-銀行株やBスカイB安い

 8日の欧州株式相場は反落。ストックス欧州600指数は週ベースでマイナスに転落した。この日発表された米国の6月の雇用統計で非農業部門の雇用者数増加が予想を下回り、景気回復の失速が示唆された。

 英有料テレビ放送ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング・グループ(BスカイB)が大幅安。英政府は、同社を完全子会社化する米ニューズ・コープの計画への回答にしばらく時間がかかるとし、これが嫌気された。ルパート・マードック氏率いるニューズは盗聴スキャンダルを引き起こした英大衆日曜紙ニューズ・オブ・ザ・ワールドの廃刊を決めている。銀行株も軒並み下げ、イタリアのウニクレディトが7.9%、スペインのサンタンデール銀行が3.8%それぞれ下落した。

 ストックス欧州600指数は前日比0.8%安の273.76。週ベースでは0.4%下げた。ユーロ圏ではソブリン債危機で景気回復が遅れるとの懸念から、指数は2月17日に付けた年初来高値を6%下回っている。

 ダンスケ銀行のチーフストラテジスト、アンデルス・ネレモーゼ氏は「非農業部門の雇用者数が失望を誘えば、これが今後の指標に不透明性をもたらす」と雇用統計の発表前に指摘。「それほど悪くはないマクロ経済のニュースもこの先のセンチメントを不安にさせるだろう」と述べていた。

 米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比1万8000人増加と、増加幅はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値(10万5000人)を大きく下回った。5月は2万5000人増と、速報値(5万4000人増)の半分以下に下方修正された。6月の失業率は9.2%(前月9.1%)に上昇。こうした発表を受け、欧州株は下げ足を強めた。

 この日の西欧市場では、18カ国中の17カ国で主要株価指数が下落。BスカイBは7.6%安の750ペンスで終了し、2008年10月以来の大幅安。ストックス欧州600指数の業種別指数の一つ、銀行株指数は2.3%下げた。欧州の銀行監督当局は今年のストレステスト(健全性審査)で、資産と将来の収益についてより詳細な公表を求めることを決めた。

◎欧州債:イタリア債5日続落、9年ぶり高利回り-危機拡大警戒

 8日の欧州債市場ではイタリア国債が5日続落し、利回りは9年ぶり高水準となった。ギリシャ債務危機が他の欧州諸国に拡大するとの懸念が強まったことがきっかけ。

 一方、ドイツ10年債利回りは4月以降で最大の低下となった。同日発表された6月の米雇用統計で、非農業部門雇用者の増加数が予想の5分の1足らずにとどまったことが背景にある。

 イタリア10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は拡大し、ユーロ導入以後の最大となった。イタリアの鉱工業生産は鈍化し、ウニクレディトを中心に同国株も下落した。欧州連合(EU)はこの日公表した文書で、各国政府はストレステスト(健全性審査)で「不合格」となった銀行に対し、最後の手段として支援の用意をする必要があると指摘している。スペインとアイルランド、ギリシャの国債相場も軟調だった。



 ロンドン時間午後5時3分現在、イタリア10年債(表面利率4.75%、2021年9月償還)の利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.27%。一時は2002年6月以来の高水準となる5.38%に達した。1週間前は4.87%だった。価格は0.715低下の96.455。

 イタリア2年債の利回りは一時、29bp上昇し3.61%と、08年11月以来の最高となった。CMAによると、イタリア国債の保証コストを示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは23.5bp上昇し241bp。これは1月11日以来の高水準。

 イタリア10年債の独10年債に対するスプレッドは247bpに拡大。これに対しスペイン10年債とのスプレッドは42bpに縮小し、3月以降の最小となった。

 一方、独10年債利回りは前日比14bp低下の2.83%と、4月18日以来で最大の下げ。米労働省が同日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比1万8000人増加と、9カ月で最も小幅にとどまった。増加幅はエコノミスト予想(10万5000人増)を大きく下回った。

英国債:上昇、10年債3.19%-米雇用の悪化で質への逃避



 10年債利回りは月初来の最低を付けた。米労働省が同日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比1万8000人増加と、9カ月で最も小幅にとどまった。増加幅はブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値(10万5000人増)を大きく下回った。これを受けて、米国や英国、ドイツの国債に安全を求める動きが広がった。

エボリューション・セキュリティーズ(ロンドン)の債券アナリスト、エリザベス・アフセス氏は、「米雇用統計は長期にわたるより緩和的な金融政策が必要なことを示唆しており、これが国債相場全体へのプラス材料となった」と語った。

 ロンドン時間午後4時32分現在、10年債(表面利率3.75%、2020年9月償還)の利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、bp=0.01%)低下の3.19%。一時は3.18%まで下げ、先月28日以来の低水準となった。価格は0.89上げ104.44。2年債利回りは5bp低下の0.81%。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212-617-3007

参考画面:記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク 大塚 美佳 Mika Otsuka + 1-212-617-5823motsuka3@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimaeニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae + 1-212-617-2601anishimae3@bloomberg.net Editor:記事に関するエディターへの問い合わせ先:東京 大久保 義人 Yoshito Okubo + 81-3-3201-3651okubo1@bloomberg.net
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最終更新日  2011.07.11 09:29:03


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