◎米国株:下落、債務交渉妥結への楽観後退-ダウ平均62ドル安
米株式相場は下落。S&P500種株価指数は4日続落となった。連邦債務上限の引き上げとデフォルト(債務不履行)回避を目指した交渉で合意に近づいていないと複数の議員が示唆したことが引き続き売り材料。
ダウ工業株30種平均は一時82ドル上昇する場面もあったが、すべてを消した。リード上院院内総務(民主、ネバダ州)は、ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)の財政赤字削減計画が上院では否決されるとの見通しを示した。 エクソンモービル は安い。同社決算はアナリスト予想に届かなかった。一方、S&P500種ではテクノロジー株の上げが目立った。シスコシステムズはゴールドマン・サックス・グループが買いを勧めたことをきっかけに上昇した。
S&P500種株価指数 は前日比0.3%安の1300.67。1カ月ぶりの安値となった。 ダウ工業株30種平均 は62.44ドル(0.5%)下落の12240.11ドル。
パイパー・ジャフレーの株式トレーディング責任者、ブラッド・ プレイマン 氏は電子メールで、「ワシントンでの債務交渉に関する前向きな材料はまったくない」と指摘。「何らかの合意が成立することを誰もが確信あるいは少なくとも期待しているが、取引終了に近づいても新しいニュースはないため、トレーダーらはリスクを解消し始めている」と記述した。
「打ち負かされるだろう」
S&P500種は過去3日間に3%値下がりした。8月2日の期限までに議会が債務上限の引き上げで合意に至らないとの懸念が強まった。下院の共和党幹部はこの日、ベイナー案が同日夜の下院採決で可決されるとの楽観的な見方を示した。一方、リード上院院内総務はベイナー案が下院で可決された場合、同日中に上院での否決に向けて動くと表明。上院ですぐに「打ち負かされるだろう」と述べた。上院は今週末に妥協案での採決を目指す。
S&P500種は一時0.9%上昇する場面もあった。米労働省が発表した先週の 新規失業保険申請件数 (季節調整済み)は、前週から2万4000件減少して39万8000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は41万5000件だった。労働省の広報担当官によると、今回の発表分には通常の季節要因以外の特別な要因は影響していない。
全米不動産業者協会(NAR)が発表した6月の中古住宅販売成約指数(季節調整後)は、前月比2.4%上昇して90.9(2001年=100)となった。前月は8.2%上昇。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は2%低下だった。
エクソンは安い
エクソンモービル の決算発表後、株価指数先物は通常取引前の時間外取引で下落。4-6月(第2四半期)の利益はアナリストの予想に届かなかった。米国外での製油事業の利益が落ち込んだことで、原油高による恩恵が限定された。エクソンは2.2%安。
エクソンを含め、この日はS&P500種構成銘柄の約60社が決算を発表した。ブルームバーグがまとめたデータによると、11日以降に決算発表した同銘柄のうち、約77%はアナリスト予想を上回った。
S&P500種のテクノロジー株指数は0.1%高と、業種別10指数の値上がり率トップ。
シスコシステムズは2%高と、ダウ30種構成銘柄の値上がり率トップとなった。ゴールドマンは同社の投資判断を「ニュートラル」から「買い」に引き上げた。業績見通しの改善を理由に挙げた。
S&P500種の通信サービス株指数は2.2%安と、業種別10指数の値下がり率トップ。スプリント・ネクステルは16%下落した。同社の4-6月(第2四半期)決算は15四半期連続の赤字となった。
(ブルームバーグ):欧米市場の株式、債券、為替、商品相場 より株式抜粋
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