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2007年10月27日
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テーマ: 精神の世界(126)
カテゴリ: 宗教
前回見た「出離波羅密」を見極めた菩薩は、更に「仏に成る基の法は、こだけである筈がない」と思って、更に探して、第四の智慧波羅密を見出し、斯う考えた。『汝はこれから後、智慧波羅密を完うせよ。卑しきも貴きも中間なるものも、何れもそれを見下げることなく、あらゆる賢者たちに接近して問い訊ねるなら、仏と成るであろう』と。

「卑しきも貴きも中間なるものも、何れもそれを見下げることなく」とあるが、しかし問い訊ねるべき相手は「あらゆる賢者たち」であって、愚者と賢者は差別されるということだ。何故か。

この「何故か?」の問いに於いて、智慧波羅密の正体が浮かび上がってくる。この「卑しきも貴きも中間なるものも、何れもそれを見下げることなく」とは平等性智の果行である。しかし平等性智は愚者の悟り得ないところである。故に賢者に接近して学び取れという意味になる。

平等性智とは仏智の一つである。例えばもし一切所に仏性を見る者があれば、仏観として「卑しきも貴きも中間なるものも、その何れもが等しい存在」として観察される。

斯くして一切の真如相を悟り得て、平等性智を完成するが如き智を指すという視点に於いて、ここで目指されている「智慧波羅密」への導きが明瞭に理解されるであろう。

このようにして真如観を得た者が、この真如観を通して一切所にその本性を観察し、且つ彼らを迷いから導き出せる言語道、つまり一切方便の道などを切り開く根元の智慧を獲得すること、これを指して「智慧波羅密を完成する」と言うのである。





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最終更新日  2007年10月27日 17時15分47秒
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