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SHUSHUHIKAPON @ Re:TDS Halloween2009&ダーリンのお誕生日♪(10/04) Jの旦那様も10月なのね!おめでとう!…

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2005年12月08日
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テーマ: 海外生活(7808)
カテゴリ: ダイビング



その日は朝イチのダイビング。
私も一緒にいってくれとリクエストされ、疲れてたけど
一緒にボートダイビングへ向かった。

ゲストたちからは、常に大人気のポイントだったけど、
その日は潜るたびにいたバラクーダもギンガメアジもいなかった。
ふと下を見たときに大きなスポットスティングレイのペアガいた…。

気付いたら2人のゲストがそのスティングレィのペアを追いかけて
かなりの深度まで潜ってました。

水中で聞こえるブザー(ハンマーヘッド)を鳴らして
DMに緊急事態を伝えるとそのDMが急いで彼らの近くまで行きました。
でも、その中の1人が既におかしな状態になっていて2人を救えない状況
「J!HELP!」と言うDMの訴えに嘘でしょ??…と泣きそうな私
既に深度45Mの場所にいた私は躊躇しました…。だって助ける自信がない。
そのうえ自分も無事帰還する自信も無い深度です。

でも、DMもろとも浮上できない状況…
ぇえい!どうにでもなれ!恐らく私も窒素酔いしてたんだとおもいます。
行きました。私の手を振り解こうとするゲストの後ろから回り込み
彼女のタンクをつかみました。でも体が重くて浮上できない。
どんなにフィンキックをしても浮上していかない…。

涙が出てくる。一緒に潜ったスタッフの姿が海上へ消えていく…
置いていくなよーー!と泣きながらもゲストのタンクに命綱を縛りなおし
絶対に離れるものかとゲストの生死を確認(偉いぞ私!)うつろな瞳で
私の手を握り返した。一緒に帰ろう!と海の中で叫んだ私の声に
彼女は反応してかすかに笑い、そのまま気を失った。

意識が朦朧とする中、更に重くなる彼女…、BCにパンパンにエアーを入れ
ふんばる私の体がいきなり軽くなった。先に浮上したスタッフが
事情を説明して、近くにいた他のリゾートのインストラクターがヘルプに来た。

九死に一生を得るというのはまさにこのことだと思った。

信じられないかと思いますが、私のダイブコンピューターに記録されている
最大深度はこの時彼女を助けに行った深さ…、 75M。
これを読んでいる方でこの深度を体験された方(そうそう居ないとは思いますが)には判ると思いますが、身体は全く思うように動かない水圧です…。

ダイビングをやられてる方にはわかるかと思いますが、
私はそのまますぐに浮上できるはずも無く、
水深20Mの場所で約20分、その後少しずつ深度を上げながら合計
約50分安全停止をしました。タンクにエアは無いので、空気が満タンの
タンクを背負ったスタッフが、オクトパスでエアを供給してくれました。

私が救助したゲストはそのままチャンバーへ…
危険な状況でしたが、事なきを得て無事でした良かったよーー【><。】 エーン


この一件を思い出すたびに、今生きている事を心から感謝します。






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Last updated  2005年12月09日 12時47分56秒
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