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 新年になると、多くの人びとが神社に詣でます。願い事があって参拝する人もいれば、習慣的な年頭行事として出かける人もいます。

 いずれにしても、日ごろ、神社に特別な関心を寄せる人はほとんどいません。しかし、神社は身辺に必ずあります。遠出をしなくても散歩やジョギングの途中で、いくつかの神社に出会います。

 ちょっと時間をさいて、近所にある神社を改めて眺めてみてください。意外と神社そのものや装飾物、様式などについて、あまり知らなかったことに気が付くでしょう。

 このブログでは、日本の民俗文化としての神社を、楽しんで観察・鑑賞することを提案します。

 少しずつ、神社や石仏に関するコラムを日記として追加していきます。


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2008.06.06
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カテゴリ: 石仏閑話


 日光には古い時代の独特な庚申塔が数多くあります。その最大の特徴は、日月を陽刻することと、合掌して向き合う二猿という様式にあります。多くは、中央部に「偈」が書かれます。この二猿は、手を取り合うように接近しているものや、最下部に配されるものなど、いくつかのパターンがあります。

 日光市内の庚申塔には、駒形から笠つき角柱形、板碑形、兜巾形など各種形状のものがあります。大小も一定しているわけではありません。

 これらのなかで、上記の特徴を持つものは、その石碑の全体形状にかかわらず、便宜上、日光形庚申塔と総称されます。日光にある庚申塔は、ほとんどが日光形で、青面金剛像は五指に満たない数しかありません。

 東照宮や輪王寺は、平日も多くの人で賑わいます。しかし、この珠玉の日光形庚申塔を訪ねる人は稀で、どの庚申塔も、ひっそりと木陰に佇んでいます。





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最終更新日  2008.06.07 13:31:49


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