ぜんちゃんの風に吹かれた日々

ぜんちゃんの風に吹かれた日々

2005年04月10日
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カテゴリ: ライフスタイル
今日は実に春めく暖かい陽気ながら奴らKはおとなしかった。

目薬をさしたのは一回だけだったし鼻のど飴だって一個口に入れただけだった。
されど束の間、夕方福島に戻ってきたとたん強烈な鼻づまりを起こし右目は痒い痒いで涙目になった。

オリジナル曲のCD制作準備が始まった。
旧作品に書き下ろしの歌をひとつ入れたいと思い創作していたが以前からのイメージもあり一週間ほどで完成した。
しかし意外な問題に直面してしまった。
自分で書いた三番目の歌詞が胸に詰まって歌えないのだ。
かなり早いペースで一番と二番の歌詞を書いたが三番の歌詞で行き詰まってしまった。

どうしても一行だけ埋まらない。
どうしてもこういう言葉しかないと歌詞を埋めたら歌全体のカタチが見えた。

それなのにその一行が歌えないのだ。
信じられないだろうが嗚咽(おえつ)してしまうのである。

まだ公表したくないのだが賢明なる読者諸君でさえも意味が通じないと思うので三番目の歌詞を記そう。

 三番目の歌詞   あの風の少年を ひとり訪ね歩いたら
          道端の草の想い 夢みる子供になる
          知らない人から見れば どこのだれに見えるのだろう
          それでも生きているのだと 僕だけの証しをする

この三行目が言葉に詰まるのだ…。

曲のイメージとしてどうしてもピアノの音が欲しい。

そんな訳でダンキチくん宅で歌を簡単に録音し採譜してもらいMさんに届けることにした。
夜7時過ぎMD録音開始する。
正直ドキドキしていた。あの歌詞の部分で泣いてしまったら恥ずかしいのだ。
「一応録音セットだけしておくから好きなようにやってよ」
ダンキチくんはそういうとすぐに隣りの部屋に行ってしまった。

案の定、まだ三番目の歌詞をクリア出来なかった。
まるで条件反射のように声がひっくり返って転げまわって歌えない。
そのとき突然にダンキチくんが現れた。
「調子はどうですかあ」
涙目をティッシュで拭いながらボクは言った。
「いやあ花粉症がねえ…」
ブビビビと鼻をかむ。

5テイクほど何とか録り得た。
「どうですか?こんなもので良いですか?」
「いいんでないの…まあ曲が分かれば良いし…」
ボクは鼻声でしかも完全涙目で震えていった。

「曲は良いね。完成されているよね。あとはMさんどう弾いてくれるかだね」
曲は良いね…そんな言葉を聞いただけでウルウルしてしまった。

困ったもんだな。
花粉で敏感になった目と鼻は今ハウスダストに強烈に反応する。
同じように心の琴線が異常に敏感になったボクはちょっとした言葉に直ぐのウルウル反応する。
何とも心も身体も感じすぎるな。もう。

明日は仕事で山林の案内がある。
奴らKの懐に入るのだ。いやあ、もうボロボロになるな…。辛い。






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最終更新日  2005年04月11日 03時24分17秒
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