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2022年12月29日

フジコ・ヘミング　ショパンの面影を探して

テーマ：今日のピアノ♪(717)

カテゴリ：音楽

ジコさんって既に90歳になられてるのですね。腰はまがり、歩くのもシルバーカーを押しながら、耳は元々悪かったけど、更に聞えなくなってるようでした。

初めて知ったのは、NHKの特番1999年の事でした。奏楽堂での、奇跡の復活でしたっけ？あれで、凄い劇的な人生なんだな～って

その後、市川市でもコンサートがあったので、聞きに行ったのは、10年以上前だったと思います。假屋崎省吾が舞台の花担当したといって、客席から挨拶してました。

　まだあの頃は、弟さんも健在でした。

演奏自体は、その頃既に結構ミスタッチはあったけど、まずまずかな？と思いました。

今回は、フジコさんがかねてから行ってみたかったというマヨルカ島にいって、ショパンの足跡をたどるというものでした。

　フジコさんって、耳が遠いからか、あまり口数も愛想もない人ですよね。苦笑

でも、マヨルカでは、2回コンサートも開き、事前に完売だったそうです。

　演奏は、最初は、シューベルトの即興曲９０－３。

　ショパンの曲も弾いてました。黒鍵のエチュード。

フジコさんといえば、というほどリストの、ラ・カンパネラは十八番のはずだったのに、もうすでに指はかなり回らず、速度が以前の2分の1程度になってました。

　この前みたブーニンの復活の番組でブーニンの時も思ったけど、演奏家たちの執念というか、以前のように弾けないもどかしさを抱えながらも、どうにか聴衆に喜んでもらえるレベルに戻したいという熱意、執念というののすさまじいエネルギー。

　多分、聴衆は、たとえ彼らが昔ほどに弾けなくなってても、また若い今が旬のフレッシュな演奏家のようには弾けずとも、そういう執念というか、老いていながらも、そんなエネルギーを感じて、心が満たされるのでしょう

実はフジコさんのコンサート、市川文化会館で最近ありましたが、チケットは完売はしなかったそうです。

　同じ会館で藤井フミヤとか、郷ひろみ、世良公則とか、さだまさしのも、最近あったけど、フジコさんのチケットよりも安かったそうですから、フジコさんももう少し値段を下げたら、完売したかな？

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