志 錬
《其の一
これは、学問による成績とは、異なったものとなる。
単に体を動かせば良いと言うのではなく、「課題を意識した動き」が重要なのである。
同じ様な行為に対して、意識が出来ているか否かで、結果的に明らかな能力の差が出てしまう。
柔道マンは頭脳的でなくてはならない。
体力差が大きければ大きいほど、相手のウィークポイントをついた頭脳作戦が要求される。
少年時代は体の大きなものも小さなものも技に関しては大差がないので、一般的には体力のあるほうが勝ちを制するのが普通だが、小が大を倒す方法の結論をいえば、まず大の長所を封じこみ、小の長所で徹底的に大の短所を攻めることである。
具体的には攻撃精神を旺盛にして、変化に富んだスピードのある技を多く仕掛けること。
まず大きなものの傾向として
1.体力があるので攻撃が強引である。
2.受けが強い
3.相手に威圧感をあたえる。
4.技のスピードはたいしたことはない。
5.技の数(手数)が少なく攻撃が単調である。
6.気の弱いものが多い。
おおざっぱに分析すると、こんなふうになるが、小さいものの傾向は逆にこの裏返しである。したがって、大小それぞれに長短があって体の条件だけでは、ハンディキャップはつかないのである。
さて、実戦ではどうするか。
(岡野功先生 著書:「剛力をねじふす 柔道チャンピオン」KKベストセラーズ発行より)
岡野功
先生の「柔よく剛を制す」の教えを体現するには、「意識した動き」が欠かせない。
また、体の大きな者(力の強い者)も、自分の欠点を分析することも大切である。
其の三・つづく》
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