東京都立入試では200字作文が毎年出題されています。
その作文ですが、例年、
「原稿用紙の使い方にしたがい、 最初は1文字分あけるのですか 。」
「行の最後に○(句点)や、(読点)が来た場合は、 原稿用紙の使い方にしたがい、下に○を書くのですか。それとも、次の行の1マス目に○や、を書くのですか。 」
「 段落分けはする必要はあるのですか 。」
という質問を受けます。
答えは、
「 大問4の200字作文については、全て原稿用紙の使い方にしたがってください 」です。
つまり、大問4については、
「 最初は1マスあけてから書き出し、段落もちゃんと分ける 。」
また、「 句読点が行の最後に来た場合は、次の行の1マス目に書くのではなく、ちゃんと原稿用紙の使い方通りにその行の最後に書く。 」
ということです。
一方、大問3や大問5にある記述問題については、 原稿用紙の使い方ではなく 、きちんと制限字数を守ってください。 つまり、行の最後に○が来てしまう場合は、次の行の1マス目に○を書くのです。
その理由を説明します。
まず、都立高校の解答用紙を見てください。
ご覧のように、大問3と5の記述解答欄と、大問4の200字作文の解答欄には大きな違いがあります。
まず、白い矢印を見てください。白矢印の上にある解答欄は、「単なるマス目」になっていることに気づくでしょうか。このような解答欄の場合は、マス目に従い、50字なら50字以内に書くというルールがあります。
この種類の解答用紙の場合は、 原稿用紙の使い方に従ってはいけません 。50字きっちり書いてください。例えば、 1行目の最後が「~でした」で終わりそうな場合は、「○」は次の行の1マス目に書かなければなりません 。
続いて、黒矢印の方をご覧ください。
赤で囲んである部分に注目です。
大問3や5の記述解答欄とは明らかに違いますね。すなわち、マス目とマス目の間に、余白がとってあります。
これは、「原稿用紙の使い方通りに書いてください。」というメッセージなのです。
ですから、都立入試の大問4については、ちゃんと1文字分空けてから書き出してください。段落分けも重要ですから、必ず行いましょう。
また、行の最後が「です」「ます」で終了しそうな場合は、句点はその下に書いてください。決して次の行の1マス目に書かないこと。
以上、都立入試作文のよくある質問とその回答でした。
当然、他の都道府県の解答欄も同様です。すなわち、
○単なるマス目だけの場合→原稿用紙の使い方に従わない
○マス目の横に余白がある場合→原稿用紙の使い方に従う
です。
他の都道府県の問題で練習する場合は、頭に入れておいてください。
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