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分相応ということ
一年か二年ほど前に、2万円で一ヶ月を生活すると題してテレビ放映がされていた。若い人にこの範囲で一ヶ月を過ごしなさいというのだ。番組を見ていて、私は、こんな当たり前のことが、今はテレビで放映されるくらい問題になるのだなと思った。
今は、無いときの工夫が全くと言っていいほどできない世の中だ。社会の造りもそうなっている。オイルショックの時のちりがみの買い占め、水洗便所だったのだろうか。私は、復帰直後までは、くみ取り式の便所であった。
家計表を見る機会の多い私は、家賃と食費と電話料金と教育費が多いことに驚かされる。都会では一般的に家賃は高いが、家族の構成から見て居住空間によけいなところが多すぎるし、食費に至っては主婦は家事をしているのか疑いたくなるほど高額に計上されていたり、携帯電話を家族全員で所有していたり、いくつもの塾に通わせていたりしているのである。収入が多ければまだしも、借金生活者である。金銭感覚も危機感全くない生活破綻者達である。時々、私は皮肉(悪口)を言ったりする。「毎食ステーキをたべているんですね?」「お電話で、さぞ楽しい会話が弾むんでしょうねー」「電話口に着くのに10分は優にかかりますね」「家庭での教育の時間はどうなっているのですか」。
これらに対する答えは、革新的で、あまりにも立派すぎる。「社会の機構がそうなってますから・・・」だった。