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2013.11.20
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カテゴリ: その他
先日のblogの続き。

11月14日(火)、茅ヶ崎市立浜之郷小学校の月例授業研究会に参加した。その中で、理科の算数の授業を参観することができた。

はじめに参観したのは秋山先生の5年理科「ものの溶け方」の授業。氷砂糖とコーヒーシュガー、普通の砂糖をネット(普通の砂糖は穴あきのビニル袋)に入れて水につけ、その溶ける様子を観察するというもの。前時には、水の入った細い管に砂糖をと小麦をの粒を落として様子を比べていて、砂糖が溶けることは分かっているのだが、実験前の「氷砂糖は」という質問に対し「固すぎて溶けない」「ちょっとだけ残る」「口の中では溶ける」という声が上がった。

実際に水につけてみると、3つとも「もやもや」としたものが下に落ちていくのが分かる。子どもたちは、じっとその現象を見つめながら「どれもたくさん出てきた」「砂糖が減ってる」「コーヒーシュガーのは水が茶色になってきた」「下の方にたまってる」などのつぶやいている。ボソボソっとしたつぶやきで、けっしてうるさくないのだが、そのグループはもちろん、教室中に広がっているという感じがした。

授業も終盤になり、授業者が気づいたことをまとめさせようとするのだが、子どもたちは目の前の現象から離れない。「もうちょっと」という子どもたちの静かな雰囲気が「そろそろいいかな」という授業者の声を押し切っていく。それでも時間になり、授業者が「まとめて」というと、一人の子どもがグループで次のように発言した。

「氷砂糖は、まとまっているから溶けやすい。(普通の)砂糖は、まとまってないから溶けにくい。」

これは、普通の砂糖だけがネットではなく穴あきのビニル袋を使っていて、そのビニル袋に砂糖が残っていたことから、そう見えたのであり、他の子どもも「穴だよ」と指摘する。そんな中、となりの子どもが次のように発言した。

「固まっているほうが遅いんじゃないかな。『砕かれて』るのと固まってるの。」

はじめに発言した子どもは、氷砂糖と普通の砂糖を別のものととらえているのに対し、この子どもは氷砂糖を砕いたものが普通の砂糖だ」と考えているのだろう。このように考えると、溶ける水に対する固さはどちらも同じであり、表面積の大きい普通の砂糖の方が溶けやすいという結論を導き出すことができる。これは、導入の「氷砂糖は固い」というイメージが変容したものであり、単元終末で取り扱う「粒子」の概念に近づくきっかけになるものである。(時間があれば、どこからそう考えたのか尋ねたかったのだが。)



・・・・・

子どもが「学び上手」になっている。

日本の理科の授業は、「仮説・実験・検証」のワンパターンになっている。これは、科学の方法の一つにしかすぎず、その中で最も単純なもの。一番大切なのは、ていねいで細やかな観察である。

・・・・・

このコメントを聴き、5年前に佐藤学先生に当時の私の授業を観ていただいたときのことを思い出した。同じ5年「ものの溶け方」の授業で、そのときは単元終末に「溶けた食塩はどうなったのだろう」という課題だったのだが、授業後にいただいたコメントは次の通り。

「最初の15分はとてもよかった。残りの30分はそのカスの部分だった。」

ほめられているのか、けなされているのか。(もちろん、そのときはほめていただいていると佐藤先生の話される様子から「実感」していたのだが。)しかし、よく考えてみると、そのときの最初の15分間は、水を蒸発させて取り出した食塩を子どもたちは指で触ったり虫めがねで見たりしながら、ボソボソっと気づいたことや疑問をつぶやき、ゆったりとした時間が過ぎていたのである。それに対し、その後の時間は、(もしかしたら私が促したのかもしれないが)いわゆる活発にグループで話し合う時間であった。さらには、その中でも最も活発に話し合っていたグループの様子を、授業研究会ではビデオで紹介したのであった。

「カスの部分」とは、ほとんどのグループが「終わっていた」という意味であり、「学び合い」ではなく「話し合い」になっていたのだろう。このことに5年経って気づいた私は、ちょっとは成長したといえるのだろうか・・・。

(つづく)





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最終更新日  2013.11.20 14:56:44
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