2007.01.10
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カテゴリ: 留学-学習編
The New Yorkerのオーディオ版を聞いてて、(いつのだか忘れたけど)Malcolm Gladwellの記事にちょこっと興味を持つ。

Gladwell氏は、The New Yorkerのなかでも好きなライターの一人で、著書(Blink)も持ってるけど、心理学的な見地から、現代社会についていろんな面白いことを書く人、と、それはいいとして。

良く覚えていないんだけど、面白いなと思ったのがこんな説

「問題を解決する際にも、問題にはPuzzleとMysteryの2つのタイプがあって、どちらのタイプかによって解決法もだいぶ変わってくる」

ここだけ取り出して、自分なりに説明してみると

Puzzle

Mystery --情報はあるのだけど、それが果たして信頼性のあるものなのか、なんの役に立つのか、正しい解釈がされているのか、といったことを調べていかなければならない。情報を間違って解釈してしまうと、問題はいつまでたっても解決されない。

記事の中では、例がいくつか取り上げられてたけど、911の謎解きとか、エンロンの調査とか。

事件については、今まで政府は数え切れないほどの情報を集めてきた。そのテクノロジーとか、情報収集に費やした金額とかは、ほんとにすごいものだけど、パズルのピースをどれだけ集めたところで、絵が完成するとは限らないんだよね。

もしかして、違う絵のピースが混ざってるかもしれないし、ピースが汚れてたり、切れてたり、曲がってたりしてるのを調べないと、絵は組み合わさらない。もしかして、全部のピースをぜんぜん違うとこから持ってきていて、できた絵は期待していた答えとまったく違ったものになるかもしれない。

さらに困るのは、解決しようと躍起になってる人が、最初から「完成図」を頭に描いていて、それにあったピースしか探さないようにマインドをセットしちゃうと、もう、問題解決の意味がなくなってしまう。




最近は、情報だけならいくらでも集まるから、テーマに沿ったキーワードで検索かけて、あんまり考えないで盲目的にそれらを適当につなぎ合わせちゃう、って方法が結構まかり通ってる気がする。

もひとつ例。

「究極の英語上達法」なんて教材を、みんなが買うからってことで買って、実践してみてだめだった、と落ち込み、さらに別の教材探しに走ってお金ばっかり使ってる、って人は、情報ばかり探してて、その情報が果たして自分の探しているものか、その情報のどこをどう料理すると、自分の謎とき(=どうしたら英語が上達するか)の助けになるのか、ってことを、考えていないのでは。


あるところでは「情報商材コレクター」という言葉がはやってるみたいだけど。これは、「自分の問題はパズル」と思ってる人たちを煽ってお金を搾り取ってる現象に他ならないのでは??まず、与えられる情報を受け取る前に、どんな情報をどういう風に使いたいのか、って点から、しっかり自己分析をすれば、少ない情報量で、結構謎解きができるものなのかも。



 Malcolm Gladwell のサイト。

Blinkは、面白かった。 これとか これを参照


これが翻訳みたい↓
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

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Last updated  2007.01.10 17:39:32
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Re:情報の集め方と使い方(01/10)  
西沢知樹 さん
Blinkいまさらながら読んでます。

なんか、陳腐な言い方をすればこういう「東洋的」
とも思える感覚が人類共通だと分かると勇気が出ますね。

教材の件でもそうですが、結局自分の「核」の
部分をどう変えていくかという意識なしに
周辺情報を追ってもいけないんですよね。

そう思って私も自分の発信情報を作っていってますが
もっときっちり多くの人に伝わるようにしたいです。
(2007.01.11 01:37:35)

Re[1]:情報の集め方と使い方(01/10)  
西沢知樹さん

コメントありがとうございます。

日本でヒットしたのはTipping Pointのほうみたいですね。こっちのほうが、Blinkより実践的なのでしょうか??

教材を作る側になって感じるようになったことですが、こちらがある目的をもって情報を提供しても、受け取る側は必ずしもこちらの意図どおりに消化してくれないことが多いですよね。

情報を受け取る側が、まず(本人にとっての)情報のよしあしを吟味できるようになる、というところから、提供側が何らかの形でサポートできると理想的ですよね。それってカウンセリングの域??でしょうか?


(2007.01.11 03:38:29)

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