2007.01.29
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カテゴリ: 留学-学習編
最近のニュースで気になった記事がいくつかあったので(不二家はメルマガでコメント済みだけど。笑)、忘れないうちにメモして、後日コメント書いていきます。

    データ捏造
    学術論文の翻訳流用
    「産む機械」発言


まずは、 データ捏造

「視聴者をだませる」と、こちら側をなめきってた制作サイドはひどいよね。
社会への影響力が大きいこと知っててやってたところが特に、自分たちのリサーチに対する誇りとか責任ゼロ。

背景とか、捏造の詳細とか見ると、納豆の場合はいきすぎだと思うけど、過去のレタス快眠の件で「たまたま眠っていたねずみを撮影してテロップと一緒に流した」あたりは、政治プロパガンダの手段に共通するものがあって、怖い。



大学のリサーチなんかでも、 「とにかく、最初に結論を決めておいてから、それを裏付けるデータを探す」 っていうのは、常套手段。これが結果として2つの対立した結論を導くデータの中から一方だけを選んで載せることになると、「バイアス」になる。
(「納豆を食べるとやせる」という実験結果と「やせない」という実験結果があるのに、「やせない」というデータが間違っていると証明する代わりにまるでそのデータが存在しないかのように扱って「やせる」論を主張するようなもの)

データそのものを勝手に削ったり、無理やり違う解釈をしたりして、内容を変えてしまうのが捏造。これは、リサーチャーとして最低。でも、大衆メディアなんかではまかり通ってる。
(極端なのは、"I don't think you can lose weight by eating natto."ってコメントを収録して、最初のI don't thinkを削除して放映するとか。)

理想的なのは、双方のデータをきちんと解析して、最終的に自分がサポートする論が正しい、っていう理論づけができればいいのだけど、学生レベルで、締め切りの迫ったリサーチを行なう場合、どこかで妥協せざるを得ない(意図的なこじ付けをする)事態は避けられない。無理があるのを承知で、教授やTAが自分の「ストーリー」をどこまで認めてくれるかに期待をかけながら評価が返ってくるのを待っていた経験も、私自身多数ある。


科学や医学では、例え意図しなかったバイアスでも、やってしまうと致命的だけど、社会科学系だと、学生のリサーチペーパーなんかは、自分の主観的な意見を主張に持ってくることが多いので、ある程度のバイアスがかかった資料収集は許されているような印象があった。「真実の追究」といったところで、例えば「資本主義は善か悪か」なんていう問題に普遍的な答えはないわけだから、論文の内容が真実か否かより、自分の主張を周囲に納得させるだけの説得力がその論文にあるか、に評価の重点が置かれているような気がするんだよね。

この辺は、自分のEブック「 大学留学を成功させる英文レポートの書き方 」でも言ってます。

ただ、こういうリサーチの仕方を学んでしまうと、「自分の主張を裏づけできれば、どんな風にデータをいじくってもいい」っていう考えが身についてしまうんじゃないだろうか。今回話題になったのは、TV局のプレッシャーに負けた取材班だったけど、世界のポリシーメーカーたちに、この傾向があるのは、ちょっと怖い。

アメリカの大統領付の学者スタッフとかが、日本のこの手の番組手がけたら、すごいものになると思うなあ、うん。(マックのハンバーガーで体重減少!!とか。笑)



(コカコーラのサイトで、カフェインが身体にいいというデータがあるのを見たこともある)。



リサーチの結果に責任を問われない学生のうちに、データの扱い方とか、リサーチの倫理なんていうのも、しっかり学んでおいたほうがいいですね。


こんな言葉もあるし

 There are three kinds of lies: lies, damn lies, and statistics.



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Last updated  2007.01.30 00:53:36
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