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2005年10月09日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
アジエンスという女性用シャンプーのCMをご存知ですか?そして最近あのCMが変わったのはご存知でしょうか。♪テンテンテン・・・といういつもと同じ音楽が流れたと思いきや、急に音楽が止まり、「チッチッチッ...」という時計の音。あれかなり怖くないですか?私はすごいゾッとするんですけど(゚д゚;)以前話題になった映画「呪怨」のCMや、プレステのソフト「SIREN」のCMなんかより余程怖いです。

ちなみにご存知ない方は下記アドレスからご覧いただけます。実際にはもう放映は終了したみたいで、次のバージョンが流れているみたいですね。私はまだ見ていないですが。
http://www.kao.co.jp/asience/tvcm/050926.html

何故怖いかを自分なりに分析してみました。つまりは「日常にあって、本当はこうなって当たり前だろうと思っていたものに裏切られた場合、恐怖を感じる」ということになりましょうか。

今回の例で行くとつまりこういうことです。アジエンスの曲「♪テンテンテン・・・」は今まで繰り返し耳にしていたので、特に気にもなりません。「あぁ、またこのCMか」という位で、私は女性でないので気にも止めません。

ところが、いつもと違い曲がストップ。そして、「チッチッチ・・・」という時計の針の音。時計の針の音は緊張感を高める効果があります。クイズ番組でも回答のタイムリミットが迫っている場面で使われたりします。これを聞くと人は焦りますね( ̄Д ̄;;

そして画面は暗く、謎の美女(チャン・ツィー)が謎めいた微笑を見せます。画面には「Aに何が起きたのか?」これまた謎めいた文章です。およそシャンプーのCMでは有り得ません(;^_^A

このCMの曲が止まった瞬間、私は必ず画面を見てしまいます。逆に言うとそれまでの「♪テンテンテン・・・」のところは全然見ていなかったので、今回サイトで、「こういう出だしだったのか」と初めて見た位です。そういう意味ではCMとしては成功しているわけですね。ただ、夜中に電気を消して真っ暗で見たらかなり恐いですけど・・・(゚д゚;)

私は逆にホラー映画とかはあまり恐いとは思わないのです。恐いというよりは、急に効果音が「バン!」となったりしてビックリするだけです。正直「リング」とかも恐いと思いません。だってテレビから人が出てくるんですよ?私はむしろちょっと笑ってしまったくらいです。

それよりも、前にあった事件で「自殺サイトで知り合った人をいたぶって、そしてその人が苦しむ声を録音し、快感を感じながら殺した」という現実の人間の方がよっぽど恐いです。だって、その人は日常生活の中にごく普通に存在するわけですから。今日外ですれ違った人も実はそうなのかも知れないですよ。我々は普段無条件ですれ違う人を信用しているわけです。誰も急に刃物を持って襲ってこないということを。



台風一過

第六節 いつもとは同じ朝

「埼京線恵比寿方面行きは6番線ホームに間もなく・・・」
駅員のアナウンスがベルや電車の発する騒音の中流れる。今朝も朝から刺すような太陽の光。朝からこの暑さでは昼間が思いやられる・・・とは恐らくこの先一ヶ月は頭を過ぎる感想だろう。今朝も汗でワイシャツと肌をピッタリと密着させたサラリーマンの群れが、ホームという囲いの中にごった返しつつもキチンと整列し、電車のお迎えを待つ。ドナドナの歌に登場する子牛の気分だ。

喜々として列の先頭に並んでいる私はそういう意味では異常者だ。何も誰よりも先に仕事場に到着したいわけではない。ただどうせしばらく電車に揺られるのなら、なるべく電車の奥の方にじっと収まっていたいだけだ。

定刻通りにいつもと同じ色、形の電車がやってくる。そして私はいつも通り降車駅階段付近の扉の停車位置で待つ。
「黄色い線の内側までお下がりください」
いつもと同じくだりのアナウンス。電車がさらに近づく。私も一歩前に踏み込む。

いつもにはない衝撃。突然背中に重い衝撃が走った。「うわっ!」芸のない悲鳴と共に私はバランスを崩し、そのままホームから転落した。長すぎる一瞬。コマ送りの景色。

私は何とか線路の枕木に両手をつき、顎から線路と激しく接吻するといった事態は免れた。しかし安心している暇はない。より最悪な事態が迫っているからである。すぐ左を向く。異様なアングルから電車を目撃する。「!!」一瞬心臓が止まりそうになり、直後には鼓動が高鳴る。こんなに瞬間的に出るものなのかという程全身から汗が噴き出る。

それを見た運転手はすぐブレーキを目一杯かける。車輪と線路の軋む音が耳に突き刺さる。その時の運転手の表情まで見ている余裕はない。迫り来る恐怖に腰が抜けかけていたが、何とかホームの脇まで駆け寄った。

電車まで50m。ただしいくらホームに進入し、減速し始めていたからといってもその速度は私のいる手前で0にはなりそうにない。巨大な鉄の塊が巨大な運動エネルギーを伴って接近してくる。このままでは間違いなく死ぬ!



しかし、私を引き上げてくれる者は誰もいなかった。いや、引き上げるどころか、線路上に転落した私に関心を寄せる人間さえいない。普段通りヘッドフォンで音楽を聴き、新聞を読み、眼鏡をとってあくびをしながら目を擦る。日常の中の非日常的な光景に何の道義的刺激もない様子だ。何故だ!?私は失望と焦りで目の前が真っ暗になった。本当に色彩感覚がなくなったようだ。人も空も駅も自分の手でさえ無彩色に彩られ、ルネサンス期の画家が描く絶望の風景のようであった。

そんな無彩色の風景の中に鮮烈に映る赤いハイヒールが近づいてきた。女性であろう。顔までは確認することはできなかった。そんな余裕もない。少なくともこんな状況の私に関心を寄せてくれる唯一の人間だ。助けて!・・・が、そんな声も出ない。口の中の水分は一瞬にして蒸発してしまったかのようであった。時間の経過と共に電車と私との距離は縮まる。ただ私はむなしく口をパクパク閉口させるだけであった。

ホームの端にかけた手に鋭い痛みが走る。何故かその女性がハイヒールの踵で私の手の甲を思い切り踏みつける。私は悲痛な叫び声を上げる。いや、上げたつもりだった。それは電車の警笛でかき消され、当の本人でさえ聞こえない程であった。そういう意味では断末魔と呼べるものではなかったかもしれない。

そのまま私は線路上に再転倒した。最初に私を突き落とした犯人がこの女性であるかどうか、何故私の命が狙われているのかは、この瞬間の私にとっては優先すべき問題ではない。残された手段は地面と電車の車体の下の間に潜り込むしかない!このパニックの中でこの手段を思いついただけでも私は幸運だった。そして電車と私との距離は限りなく0に近づく。私はできる限り身を低くする。その時になって初めてホームの端に人が寄ってきた・・・(つづく)





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Last updated  2005年10月09日 18時17分39秒
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