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2015年09月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
私の住んでいる町内は、今の時勢を映すようにやはり高齢化が進んでいます。ここ富山県は比較的3世代で住む家も多く残っていることで有名なのですが、とは言うものの時代の流れから核家族化は進みつつあります。なので独居老人が増えてきているのが現状です。近くに大きな公園があり、警察がこまめに巡回してくれているので治安は良いのですが。

私の班は特に高齢者が多く、ゴミ当番などは結局我々ともう一軒しかできないような状態で、隔年で班長の仕事が回ってきます(ーー;)あまりにも負担が大きいため昨年から遂に他班と共同でゴミ当番をやるようになりました。それでもその班も空き家や高齢者が多く、結局合わせても稼働できる人員が5人しかいないという有様。

その同じ班に一人のおじいさんがいまして、7年前に我々が越してきた時から既に足腰が悪く、乳母車的なものを押さないと歩けないような状態でした。特に坂や階段が多い場所柄ですから、なかなか難儀したと思います。

元々この辺でメガネ、時計修理の職人さんをされていたのですが、馴染みのお客さんも高齢化からさすがに減ってきて、ご自身も衰えを隠しきれず、数年前に遂に店をたたまれました。

奥さんは随分前に死別され、当時は娘さんと二人暮らし。しかし、その娘さんは知的障害を持たれています。それ以外のご家族はおられない様子で、親類の方もお見かけした事はありません。

まだおじいさんが店をやっていた頃は、娘さんは普段は家から出ずに、おじいさんが店から戻ってくるまで留守番をするのが常でした。それでもおじいさんと二人で買い物に出かけたりする際は、とても楽しそうに並んで歩いている姿をよく見かけました。

娘さんはいつも大好きなお父さん(おじいさん)が帰ってくるのをとても楽しみにしていたそうです。そして玄関が開いておじいさんが「ただいま」と言うと「おかえりー!」と二階から勢いよく降りてきた・・・までは良かったのですが、階段を踏み外して転んでしまい大けが。そのまま救急車で運ばれる事態となりました。

それから、その娘さんは山奥の施設に入ることになったそうです。事情はよくわかりませんが、娘さんのケガが大きいというよりは、もうおじいさんも身体が思うように動かないので、このまま娘さんと一緒に生活することができないと周りに助言されたのではないでしょうか。以後、おじいさんは一人暮らしになってしまいました。

大好きなお父さんに近づこうとしたあまり、お父さんと離ればなれになってしまった娘さん。その話を聞いた時、そして今もそれを思い出すと胸が締め付けられるような非常に切ない気持ちになります。



これは私の推測でしかありませんが、私に遠慮する気持ちもあったのでしょうけれど、おじいさんにやや引け目があったのだと思います。以前、市の要請などで高齢者の家族構成をはっきりした名簿を作るように言われた際にも、娘さんの施設に関しては「皆さんにご迷惑をおかけしますから」と教えてくれませんでした。(つづく)





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Last updated  2015年09月06日 10時41分10秒
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