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2015年12月23日
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投資判断は「中立」。火曜のNYは続伸。限月が替わった原油先物がしっかりしていたことを受けて、安心感から買い戻しが入りました。ただまだ金曜の下げ分を戻すまでは至らず。一方でドル円は121円を割り込む流れ。それを受けたシカゴ225先物は執筆現在で18920円というところで推移しています。

とりあえず今週に入ってからの日本株は、薄商いの中弱いながらも引けにかけて値を戻すという先物主導の「指数プレイ」的な動きが続いています。これはドイツDAXも同様で、案外強いのは米中。特に中国はまた政策期待などを背景にしっかりしており、二極化の流れになりつつあります。

しかしそのアメリカもまだ油断できません。私の中で特に気にしているのは、アメリカのチャートがいよいよ崩れてきたこと。日足で見ても11月からの3段下げの3段目に入った感じになっていますし、週足では5月からの2段下げの始まりになりつつあります。特に長いチャートにしてみるとよくわかりますが、09年のリーマンショック後の安値から続いた上昇トレンドが(8月の時点で終わったように見えていましたが)やはり終わったのではないかという気になります。

あとFOMC前にアメリカ株が踏ん張っていたのが、心強くもあり不安でもありました。9年半ぶりの利上げという歴史の転換点ですから、8月のチャイナショック並の下落があってもおかしくは無いはずでした。例えば1が2になる、2が3になる、ということよりも、-1が0になる、0が1になる、という方がインパクトは大きいです。何故なら方向が変わるわけですから。実際チャイナショックも「元安の流れに変わった」ということがショックの始まりでした。

が、今まで何年もかけて出口戦略を議論し、散々利上げ利上げと言ってきましたから、既に市場に織り込まれているという見解もわかります。事実私もそう思っていましたが、この崩れかけの状態を見てちょっと不安感が強まってきました。結局ここから利上げの影響が始まるのか、と。

そんなに下がったわけでもないのに何をそんなにビビってるんだ、と言われそうですが、一番何が怖いかと言えば、もう年内大きなイベントが無いこと。もしこれで下向きのトレンドが確定してしまうと、もう反転のきっかけが無いからです。

また、例えば日本の機械受注、例えばドイツのZEW、例えばアメリカの新築住宅着工件数、例えば中国の新築住宅価格指数、どれも良い数字なんです。良い数字なのにもかかわらず株価が下がる。じゃあ今後どうなれば株価が上がるのか?そして色々な意見を見聞きしても、こういった景況感の良さを背景に特に危機感を口にしている人がいないような感じなので、それもまた不気味。もう一つ余計なことを言えば、クリスマスを狙ったテロが出かねないのも不気味です。

前回も書きましたが、今ある反転のきっかけとして期待できるのは「今月のアメリカの急落はクアドルプル・ウィッチングによる需給的な影響で、今週から需給が反転する」か「WTIがリーマンショック後の安値32.4ドルを割り込んで達成感が出る」か「大統領選挙の前年は高い、12月は掉尾の一振で高いアノマリー」に頼る他ありません。特に原油はドバイ原油が既にリーマンショック後の安値を割り込んでいるので、WTIの割り込みも想定線です。

とりあえず、今週のアメリカ株の動きが戻ってきているので、1つ目の影響部分は意識できるような気もします。勿論まだ国内外が薄商いなので、なんとも言えませんが。

ここまでくると、やはり日本株が云々ではなくて、本当にアメリカ株は立ち直るかです。日本株の方も、先週金曜瞬間的に変に急騰してしまったことで、下げ余地が生まれてしまった格好です。19000円を割り込んで推移していますから、次の節目18500円で本当に止まってくれるかどうかというところです。現段階で私の中では底割れの可能性が70%くらいと見ています。

金融政策決定会合前まで描いていたイメージは「今週から年末にかけて19800円を目指す→1月下がり、下旬頃から反転底打ち→4月21000円→5月下がり→6月再度21000円で今回のアベノミクス相場終了」でした。やはり来年夏に参院選、下手すると衆院解散のダブル選挙がありますから、そこでまた株高に持って行くのだろうと。そこがピークアウトじゃないかと。それに関して再検討しないといけないのかも知れません。



ともあれまだ日銀は弾を残しており、来年には発射されるのはほぼ間違い無いと見ています。が、先のECBのように、全般的な手詰まり感は見え隠れします。それを見透かされると、もう売り方が飛び回る展開になりそうです。

足元ではアメリカの利上げに対して欧州・日本の対応が不十分だったという見方が出てきています。そうなると、少なくともここ一ヶ月はあまり明るい未来が書けません。ただ上述した3点を経て「ひょっとしてまだリバの望みがあるかも」という気持ちが30%くらい残っています。であれば今年はもう店じまいとして、本気でポジションを取るという動きは控えた方が良さそうです。

私の経験則上、例年この11月~1月で年のリターンの3~4割稼げるボーナスシーズンなので、ここが勝負どころだったのですが、そこをダメにされたのが痛いですね。とりあえず月・火は様子見が良いでしょう。

ここからの作戦としては、指数売り・個別の材料買いという手しか残っていないようにも見えます。実際、小型株では元気な銘柄がありますし、また年末にかけてミツミ電機(6767)とミネベア(6479)の経営統合を始めとして、材料が色々出てきました。IPOもシーズンでもありますから、何か上がる銘柄はある状況です。今年残したNISA枠の買い付けもあと2日間の駆け込みが期待できますし、短期でさっと取るなら狙い目はありそうです。

あと最後に今回の日銀の施策の雑感ですが、REITと設備・人材投資をする会社に関しては良いような内容でした。



昨日の日経にも書いてありましたが、REIT銘柄の中でも格差が広がっていて、日銀が買えるレベルの時価総額の大きな銘柄(日本ビルファンド(8951)やジャパンリアルエステイト(8952)など)は既に日銀が大部分を買ってしまっているので、発行済口総数の5%→10%まで拡大しないと更なる買い付けができないという事情がありました。

ところが、5%を超えてしまうと日銀が買っているというのがバレてしまう(大量保有報告書提出義務が出る)ので、結局難しいのではないかという説が書いてありましたが、例えば日本ビルファンドの現在の有価証券報告書を見ても大口投資主のところに「日銀」とは出ていないですね。そもそも日銀が買っているのはETFなので、直接は出ません。その代わり例えば「野村信託」などが増えてきているので、あぁこの辺りなんだろうなというのはバレますね。

間接的にバレるのは仕方無いにしても、実質支配力が5%を超えてしまうとルール上買えなくなるので、そのルールを変更したというのはやはりREITにとってはプラス材料だと思います。結果、利上げによってREITが下がりやすいけれども、市場での価格支配力が強い日銀の存在感が強くなるので、プラマイでプラスというようなニュアンスではありますが。

もう一つ、ETF買い付け額の3000億円増額については、過去に金融機関から買わされた銘柄(特に金融機関が売りつけた感の強いダメ銘柄)を市場で年間3000億円売る代わりの措置で、一方、設備投資や人材投資という国策に沿った動きをする銘柄のETFを3000億円分買う、ということですから、いわば日銀によるロングショート戦略、ポートフォリオの入れ替えということです。

・・・というところで文字数制限の関係でここまで。


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。





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Last updated  2015年12月23日 11時14分17秒
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