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2020年04月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200416.html


そうこう忙しなく取りかかっていると、あっという間に夜になりました。我々はまだ「お客さん」ですし、ベッドメーキングも上手くできないので、対番が毛布やシーツでベッドを上手く作ってくれています。これもホテルのベッドメーキングも真っ青の完璧さを要求されるのですが、今はやはりまだその恐ろしさを知る術はありません。

当日の夜は新入生歓迎会が各ブロック毎に行われることになっていました。各小隊毎に1年~4年各1部屋ずつでブロックを構成し、そのブロック単位で家族的な感覚で生活していこうというイメージです。先述したように今は既に1年~4年が同部屋になっているのでブロックという概念がそもそも無いようですが、当時はそういう感じでした。

ブロックの4年生の部屋にブロック員全員が集まることになり、対番が1年生に作業服の「着こなし」を教えながら身支度を調えてくれます。この「着こなし」というワードの説明をなかなか文字では書き表し辛いのですが、とにかくだらしなくないよう、偉容を正すために背中にシワ一つ見せないビシッとした作業服などの着衣法です。

肩の力を抜いた状態で作業服の両脇を引っ張って背中のシワを伸ばし、ズボンのベルトをきつく締め、作業着のチャック(ジャンパーのようにお腹から首まで一直線に止めるタイプ)を上げて完成。着こなし後は、決して前屈をしてはいけません。シワができるので。ですから靴を履く時は背筋を伸ばして下を向かないようにしながら、器用に履かないといけません。

着校初日の私にそれが理解できるはずもなく、対番のBさんに「とりあえず上着の前のチャックを開けて」と言われるがままに全開にし、背中のシワ一つ無いようにびしっと伸ばされた状態で緩まないようにキツくギュッとズボンのベルトを締められ「じゃあ4年生の部屋に行こうか」と促されます。新入生で「お客さん」の我々はわかりませんが、対番の2年生達は全員緊張の面持ち。

防衛大学校のヒエラルキーは体育会系なので絶対です。すなわち4年生は「神」であり、3年生は「人」であり、2年生は「奴隷」であり、1年生は・・・「ゴミ屑」なのです。2年生はつい前日までは「ゴミ屑」だったのが、ようやく4月1日その日から「奴隷」に昇格(?)されたものの、まだ1年生は無敵の「お客さん」なので、現状ヒエラルキーの一番下は2年生なのです。

その対番は致命的なミスを犯します。着こなしをした後の私に「チャックを上げて」と言わなかったので、私は訳が分からないまま上着のチャック全開で白い下着のシャツをオープンにしたまま、4年生の部屋に招き入れられました。対番は緊張のあまり、また時間に急かされていたせいもあってか、着こなし後の私の姿(背中のシワは無いけれど、前方が・・・)を確認する余裕が無かったようです。(つづく)





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Last updated  2020年04月26日 14時20分47秒
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