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2020年10月14日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200927.html


その日の夜。皆が掃除に行っている間の時のことでした。部屋がノックされて誰かが入ってきました。カーテンを引いていたので姿は見えないのですが、声で同小隊の同期F君だとわかりました。「大丈夫か?」と聞かれ、私は「うん、何とか大丈夫」と小声で応じました。

F君は現役で入ってきたので、1浪の私より1歳年下。ただ優秀なヤツで、何でもテキパキこなせ面白いところもあるのですが、性格的にドライで、言いたいことはハッキリ言う。私はどちらかというと苦手なタイプでした。

私自身は休んでいたので、どういうやりとりがあったのかは知りません。が、同部屋が調整してくれて、どうも私の担当の階段掃除はF君がやってくれたようなのです。そしてさっさと掃除を済ませ、一番に戻ってきたようです。

私はF君に「代わってもらって悪かったね」とカーテンごしに言いました。F君は「うん」と短く応じました。「風邪どう?」「うん、もうだいぶ良くなった。明日には復帰できると思う」・・・その後、数瞬の間、沈黙が流れました。私は「あれ、F君は自分の部屋に戻らないのかな?同部屋の誰かに用があって待っているのかな?」と思いました。

カーテン越しでもF君が逡巡しているのはわかりました。言おうか、それとも言わずに帰ろうか迷っている感じ。しかし意を決したように
「あのさ、お前のおかげで皆迷惑してるんだ。C君もD君もさ、優しいから何も言わないだろうけど、すごい大変なんだぞ。迷惑かけてんだぞ」
「うん、わかってるよ・・・。ごめん」
「もう、そういうのは止めてくれ。ちゃんとしっかりやってくれ!」


私に対して、これまでのこと(ターゲットにされる程に出来が悪いこと)もあり、かなりフラストレーションが溜まっていたのでしょう。挙げ句に仮病っぽい感じを見抜かれ、こいつズルして逃げたな、というのが伝わったのでしょう。

C君は性格的に優しいので、私に対しては気を遣いつつ冗談っぽく「お前が休むから色々と大変だ」とは言ってましたが、恐らく仲の良いF君にも半ば冗談っぽく、半ば愚痴っぽく私のことを言っていたのだろうと思います。そのC君の気持ちや状況を慮って、F君が代弁も兼ねてやって来た、ということなのでしょう。

やはり面と向かって言われると堪えます。その後何も知らないC君やD君が部屋に帰ってきましたが、私はカーテンの向こうで寝たふりをしながら、消灯の時間を待ちました。昼に本当に寝ていたのもあり、夜にはなかなか眠れません。皆が寝静まった後にも、色々と頭の中で考えて決断しました。(つづく)





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Last updated  2020年10月14日 14時24分52秒
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