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2020年10月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
防衛大学校入校話の続きです
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/joeshow/KA.Blog/20200927.html


翌日。休務の人間は起床ラッパで起きてベッドを畳む必要はありません。ただ課業行進で皆が居なくなるまで、ずっとベッドで大人しくしています。

課業行進が終わると、実は4学年などはパラパラと部屋に戻ってきます。というのは、1学年は課業がぎっしり詰まっていますが、4学年はちょくちょく授業の空きがあったりして卒研などの自習時間があります。必要単位数を3学年までに大体取ってしまって、4学年の時はあと数単位取れば卒業要件を満たす状態になったりしているので。

程なくして、隣の部屋長(カッター総長)のドアが開く音がしました。部屋長は在室しているようです。

私は服装を普段の作業服に着替えると、意を決して部屋長の部屋に行きました。ドアをノックして部屋の中から「はい」と返事が聞こえると「入ります!」といつもの入室要領の動作をして入ります。部屋長は「おぅ、どうした。風邪は大丈夫か?」とちょっと不思議そうな表情で迎え入れてくれました。

私は部屋長の前で一礼すると「相談があります」と切り出しました。「なんだ」と言われたので「実はもう防衛大学校を辞めようと思います」と言いました。

部屋長は突然の出来事に少し困ったような半笑い的な表情で「どうしてだ?」と言うと、私は「もう皆のように上手くできませんし、このままここにいても皆に迷惑をかけるだけで・・・」というと、涙がポロポロと出てきて涙声で上手くしゃべれなくなりました。そしてそれ以上言葉を発することができなくなりました。(つづく)





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Last updated  2020年10月16日 23時11分58秒
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