胸を張り、腹の底から声を出せ！

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2009/02/26

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テーマ：ものづくり・人づくり！(601)

カテゴリ：ものづくり！人づくり！

昨日、月曜日の朝お嫁入りした我が娘？の据付が無事に終わったと社員から連絡があった。

３月に行う試運転と調整がまだ残っているが、漸く９合目まで辿り着いた。

ただ、これで終わったと油断すると最後にどんなことになるか分からないので、気を引き締めて掛からないと。

こんなことを思いながらも、昨日は社員が全員出張し私一人だったため、今度の仕事の原価計算を改めてしてみた。

計算が終わった瞬間、思わず大きな溜め息をついてしまった。

先月、消費税の額を見た時と同じだ（笑）。

「あいつが、あんなミスをするものだから・・・」なんて一瞬頭をよぎったが、寝ないで頑張った社員をなんで責められましょうか。

それにしても、かなりの予算オーバー。

しかし、よくよく考えれば、私が椅子に踏ん反り返って金の計算なんかできるのは、社員が頑張ってくれてるからですし、現に、こうやってブログなんか書いているのだから、こんな恵まれた人間はいないかもしれませんね。

お金など幾ら持っていても、一緒にあの世には行けはしない。

もちろん、借金も持って行けないが（笑）。

別に、人生を達観するほどの境地には至ってないが、良い意味の開き直りも必要かと。

チェ・ゲバラは、築いたもの全てを自ら捨てて、虐げられた者たちに命を捧げた。

それを思えば、細やかだが今の恵まれた環境を有り難いと思わないと罰が当たりますね。

こんなことを、昨日は一人で考えていたが、今日の朝礼は、出張から帰ってきた社員一人と私の二人だけだった。

たとえ二人でも、毎朝の経営理念の合唱は必ずやる。

ところが、この社員はいつも名刺の裏に書いている理念を見ながら声を出している。

当然、下を向いたままだ。

かなり殻に閉じ籠ったところがあり、「間違いたくない」とこれで通してきた。

社員同士は、「おかしい」などと言って冷やかしたりしているが、私は敢えて今まで何も言わなかった。

しかし、残念ながら今日まで待っていた（笑）。

今日は私と二人だけだったので、名刺を見ないように初めて言ってみた。

「下を見たまま声を出しても、エネルギーが内にこもるだけで、外には出ない。胸を張って、腹の底から声を出してみろ。元気がでるぞ」

そして、二人で大きな声を出して経営理念を合唱。

「どうだ、元気が出るやろう」

人間とは不思議なものだ。

こんな些細なこと、くだらないことに、何故かこだわる。

それは、一度人から笑われて意地になっていたのかもしれないが、その意地が取れると素直に笑える。

これで、この社員が変わる、とかそんなことまでは言えないが、堂々と胸を張って、大きな声を出せるようになるだけでも、大きな一歩だと思う。

どんな境遇であれ、堂々と胸を張り、腹の底から声を出せば元気になれる。

下を向いていては、幸せも逃げていくぜっ。

それではまた。

あれっ、鍛冶屋の息子さんは、声はやたら大きいのに、幸せも逃げていってるのは何故？。
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