曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

曹操閣下の食卓

2005.01.08
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カテゴリ: ランチ
中華の鉄人、陳建一さんの赤坂四川飯店の本店は、赤坂プリンスホテルと道路をはさんで小さなビル三軒の向こうにある全国旅館会館六階にある。


ここにホームページはないが、 ファンの応援サイト がある。
これはきっと店員さんのものだろう。

☆Yahoohグルメ☆
☆ぐるナビ☆
☆ライブドア・グルメ☆
☆じゃらん・食べるスポット☆
☆e-Lunch☆
☆坦坦麺情報☆
(菜譜に非掲載の四川の田舎風・汁無し坦坦麺の情報あり)

これね、名古屋とか福岡には支店を出しているんだけど、さすがに神戸や大阪、それから横浜には支店を出していないね。
それは中華街の人々と余計な戦いをするつもりがないからだな。

ラーメンは1000円・ビジネスランチ1250円だけど、簡単なランチ・コースだと二人で5000円だから、普通のOLさんが通いつめるのはキツイ。

四川飯店がすぐ上なのに。

しかしまあ、若いころはこんなものだ。
閣下もサラリーマン時代は、会社の前のうなぎ屋で、うな丼とうな重の値段の格差に悩んでいたものだ。それでいい。
子どもにあまり早くグルメをやらせるとね、代々木の定食屋とか、神保町の学生向け飯屋で、築いていく友情とか人生ドラマとか否定しちゃうからね。
閣下も駿河台に行くと、ついつい学生街の定食屋・ 【いもや】 とか 【キッチン・カロリー】 に立ち寄ってしまうのだ。



さて、赤坂四川飯店に行ったら何を注文するか。
2種類のマーボー豆腐がある。
一つめは日本人向けにつくられた普通の麻婆豆腐。

魚介系・ホタテのうま味ダシをベースに、辛味をうまく抜いてつくっているから、甘く感じるが、これはこれで立派な中華料理に仕上がっている。
もう一つは本格的な本場四川の辛い《陳麻婆豆腐》である。
これはただ辛いのではなく、山椒がきいていて後味が爽快なのだ。
舌がしびれるし、山椒は柑橘の酸味で油分を切るから、辛味があまり後を引かない。
つまり人間の味覚を複数の強烈な香辛料の個性のバランスで戦略的に攻略し、錯覚や幻覚のような余韻の味を構成しようとするわけ。


お台場に成都市の陳麻婆豆腐店 東京支店 ができて、辛い麻婆豆腐も有名になってきたが、中国は文化大革命の時に優秀な料理人を無名のまま喪失してしまった。
それで麻婆豆腐や四川料理の奥底にあった秘伝の香辛料テクニックを喪失してしまって、「庶民の辛さ好き」に落ち着いてしまったんだね。

陳健一さんの父、陳建民さんは昔、NHKの料理番組でも鍋をふるっていた人だが、もともとは蒋介石の料理人だった。
中国の大地で、大勢の兵士たちに故郷の四川料理をつくってやるために、木の枝を切って大鍋をかき回したという伝説がある。

本物の料理には、メッセージだけではなく、歴史も哲学も、戦略も煮込んであるわけだ。
本当にいい昼食だった。





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Last updated  2005.01.08 12:02:45


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