曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

曹操閣下の食卓

2006.01.15
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カテゴリ: ランチ
京王デパートの「全国駅弁大会」




クジラ肉。

昭和30年代生まれ、オイルショック世代のわれわれにとって、学校給食といえば、鶏肉よりもクジラ肉のほうが多かった。

NHKのテレビ「みんなのうた」では

「どうしてお腹が減るのかな・・・・・母ちゃん、お腹と背中がくっつくぞ」という歌が流れていた。
日本全体が貧しかったのだ。豊かとはいえなかった。それが貧しいということだ。

田中角栄が総理になり、「日本列島改造」を歌い上げたとき、日本人は「やっと豊かな社会になるのか」と淡い期待を抱いた。
「豊かな社会」、つまりエコノミック・アニマルといわれた経済成長主義の日本は、同時に政治腐敗の連続で国際的な政治力を喪失していった。
ロッキード事件の田中角栄・リクルート事件の竹下登から小渕・橋本まで政治資金のスキャンダルは一時も絶えなかった。
これも日本の「貧しさ」が緒を引いていたといえるだろう。


いい意味で、「飢え」の悔しさを経験していないから。
小泉内閣になって、自民党が変わったといえるのは、まさに政治資金だ。
田中角栄の金脈がすべて破壊され、角栄の遺産はほとんど消えた。

これは地域によって違うだろうが、東京の世田谷区では本当にクジラ肉のサイコロ焼きとか、クジラ肉ジャガとか、いろいろな料理でクジラ肉を使った。
理由はもちろん安かったからだ。
高騰する物価の中で、クジラの肉の値段は非常に安定していた。

横浜市長の中田宏が、衆議院議員初当選からこだわりつづけているのが、超党派の捕鯨の維持運動だ。
国際会議で、日本の調査捕鯨の禁止が議題になるたびに、日本の若手政治家として懸命に発言を続けてきた。
思いは同じだ。

あの当時、給食で牛肉を食べた記憶がない。
それでマクドナルドがオープンして、あちこちに店を出した時、「マクドナルドは猫の肉を混ぜている」という噂が広まった。


「まさか。そんなにたくさんの猫を殺して、マクドナルドは猫の死体をどこに隠しているのか」と反論した。
すると、ウソをいいふらしていた人間は、面子をうしない、こっちの運動靴を隠したり、かなり悪さをしたものだ。

そんな男は出世しないな。消えるよ。ハッハッハッ。

いろいろな意味で、クジラ肉の郷愁を語ると、話は尽きない。

今回の駅弁大会で目を引いたのは、 新宮駅の南紀くじら弁当 長崎の鯨カツ弁当 の二つがあることだ。

やはり郷愁にそそられてしまう。

「長崎にクジラがあるとは知らなかった」と聞いたら、「長崎が本場ですから」と強く言い張る。

「長崎に来れば、本当にクジラ食べ放題ですよ」

「え、捕鯨の基地は南紀だと思ったけれど」

食べ放題の長崎の鯨カツ、居酒屋の「紙カツ」のようにスライスしたクジラ肉なのである。

確かにクジラの味だ。
でも、薄過ぎないか。本場なのに。

ちょっとムリな、お国自慢も楽しい駅弁大会なのである。


長崎の奥さんたちには申しわけないが、閣下のおすすめは「南紀くじら弁当」。
紀勢本線は「本線」とは名ばかりのローカル線、「くじら弁当」は予約できるが一日に五個しかつくらないという。

カツじゃだめなんだよ。

鯨肉は出汁醤油味の龍田揚げじゃないとね。

これこそ、わが郷愁の味といえる。





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Last updated  2006.01.16 21:21:32


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