曹操閣下の食卓

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曹操閣下の食卓

曹操閣下の食卓

2007.09.25
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テーマ: お勧めの本(8163)
カテゴリ: 芸術
    □謹告□
 知る人ぞ知る連載【曹操言行録】が近日に単行本として出版される運びとなりました。
 内容はほとんど新説ばかりという、三国志ファン、特に魏ファンの皆さん待望の孟徳・曹操の少年時代から董卓の乱まで、波乱の前半生に焦点を当てた前代未聞の歴史論考です。
 ここでは正史記述から、今回の出版では活字にできない細かい時代考証や解釈論などを連載しています。


曹操7.jpg

作画・Ms.KANZAKI


■第4回■

    ★イラストの独立★

 何回かイラストのイメージをやりとりするうちに、私とカンザキさんの「呼吸」があってきたというのだろうか、彼女が天才的なインスピレーションを見せてくれるようになった。

 そこで私は、前々からイラストとストーリーから部分的に独立させるという、実験的な
チャレンジを提案したのである。

 いうまでもなく、このイラストは曹操と卞ちゃんの別離のシーン、離別の悲しみをこらえているところを美しく表現している。

 このイラストを頼むとき、私は「曹操は肩だけ。ベンちゃんの顔をクローズアップして。別離は悲しいけれど、涙を見せて声を出して泣くと、曹操に心配をかけるだろうという彼女の賢明さを。。。」とかなり禅問答のようなメールをした。

 カンザキさんは、これはもうベンちゃん本人になりきって描くしかなかったと思うが、それでこの作品ができた。
 まさに傑作だ。

 そう。たくさんの複雑な要素が、この表情にこめられている。

 このイラストがすべてを物語ってくれたので、私は正史記述のない二人の急な別離(東郡・頓丘県令への赴任)のドラマはわざわざ書く必要がなかった。

イラストはそもそもストーリーの内容を具体的に説明するもの、つまり「イラストはストーリーに従属する」という考えがある。


 「女が男に従属する」という発想と同じだ。
 イラストとストーリーは対等に独立すべきなのだ。

 この絵は、そうした偏見の枠組みを超越した。
 迷信を打破したといっていい。


 ストーリーとイラストが表裏のコントラストになり、それぞれのイメージを展開することで物語を立体化するという野心的なチャレンジは大成功したのである。





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Last updated  2007.10.01 22:58:12


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