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【中古】色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 /文藝春秋/村上春樹 (ハードカバー)楽天で購入言うまでもないことだが、読書とは、作品世界と自己との間を行ったり来たりする作業に他ならない。書いてあることから登場人物の内面を探り、自分と重ね合わせ比較し、相違点を見いだしたり共感したりしながら、自分自身を見つめていく。読んでいるうちに、10代、20代、30代の頃の自分を思い返し、その時々に関わっていた人々のことを思い出したりもした。作者の吟味された言葉は、普遍的なものに仕上がっており、おそらく多くの読者がその言葉を自分の人生に置き換えて思いを巡らしているのだろう。今回の作品は性的描写が比較的少なく、自分としては非常に読みやすかった。「駅」に視点を当て、そこに役割を与えて進んでいく構成がいい。作品に出てくる場面、状況、人物の一つ一つに意味がある。フィンランドで道案内してくれた老人にも(老人は一回しか登場していないが、後に短く回想される)。そんなところにも小説作法を感じる。さあ、次へ進もう。2013-05-19
2019.09.29
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山の音改版 (新潮文庫) [ 川端康成 ]価格:680円(税込、送料無料) (2019/9/8時点)楽天で購入やはりノーベル文学賞作家の作品はどこか違う。ジタバタ、ドタバタせずに、向かおうとするところに真っ直ぐに進んでいく。登場人物の言葉、ほんの小さな動き、その表情やしぐさを丹念に書き表している。その一つ一つの文章を読んだときには何とも思わないが、やがて物語が進行し、小説の全体が見えてきたとき、その一つ一つが絶妙な効果を見せていることに気付くのである。もう少し言えば、信吾という初老の人物を描こうとするとき、その人となりを一度に表そうとはしない。ゆっくりとじっくりと、小説の進行に合わせながら、タイミングをみはからって、信吾のちょっとした動きで表したり、信吾自身の言葉で語らせたりしている。なんといってもすごいのは、信吾の過去の感じ方や思考を信吾の今に反映させているところだ。しかも、しつこいくらいに丹念に、何度も。そういった作業があるから、信吾という人物に厚みが加わり、一層リアリティーを感じることができるのだろう。そうやって人物を描くから、登場人物たちが「本を開くといつでもそこにいる」と感じることができるのだろう。少し自分のことを言えば、自分もやっとこういった小説を読めるようになった、ということなのか……。2007-12-11
2019.09.08
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ライオン事務器 ミニホッチキス 10枚とじ ブルー CS−10CS 1個価格:345円(税込、送料別) (2019/9/5時点)文房具を購入するとき、どうしてもクリスタルに目が行きます。しかも色はブルー。そういった意味で、このホチキスは完璧です。最近はめったに使わなくなりましたが、引き出しを引いたときに、そこにあると、ちょっと嬉しくなります。
2019.09.05
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ひとり暮らし (新潮文庫) [ 谷川俊太郎 ]価格:561円(税込、送料無料) (2019/9/3時点)楽天で購入このエッセイ集を読んでいると、まるで合唱曲を聴いているときのように癒される。言葉が音楽にのって届けられる。美しい音の重なりの中で繰り返される言葉の波。そんな感覚に近い読後感。谷川俊太郎さんのもつ言葉の魅力とでも言えばいいのか、その表現は、エッセイとなっても、詩のように心に入り込んでくる。本文より引いてみた。ゆとりとはまず何よりも空間のことである。ラッシュアワーの満員電車のように、心がぎゅうづめになっていてはゆとりはもてないだろう。心にぎゅうづめになっているものが何であるかは関係ない。それが欲であろうと、感情であろうと、思考であろうと、信仰であろうと、動かすことのできる空間が残っていなければ、息がつまる。そして動かずにこり固まってしまうと心はいきいきしない、他の心と交流できない。思わず自分の心の中に何がつまっているのか探ってみる。そこには、様々な感情がうごめいていた。しかしそれはぎゅうづめではない。だからといって、ゆとりがあるかといえば、そういう訳でもない。息ができない訳でもない。文章が心の中に入り込み、蓄積された感情に振動を与える。それによって生まれた隙間で深呼吸する。そんな、ひとときをもつことができた。例年になく秋晴れで気持ちのいい毎日が続いている。近所で、冬タイヤへの交換をしている姿を見かけた。2015-10-26
2019.09.03
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