フォーカスチェンジ・フラッシュ

フォーカスチェンジ・フラッシュ

2010.09.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
★今日のフォーカスチェンジ♪


一緒に体験していくしかないのです。


中学校演劇部の
指導をしていて、
ある時期、とても
いらいらしたことが
ありました。

生徒たちに、



けっして、
悪い子たちではありません。

でも、もう一歩の
ねばりが足りないのです。


演劇って、奥が深いんです。

役者にしても、裏方にしても、
追求していけば、いくらでも
深化していくのです。

もっともっとおもしろくなるし、
もっともっと魅力的になります。


なのに、ある程度のところで、


もっとよくなろうという
欲が足りない気がするのです。


そんな生徒たちにたいして、
私はついつい、不機嫌な
対応をしてしまいがちに


もっとやれることが
わかっているから、
そんな状態が、
もどかしくて
しかたなかったのです。


でも、あるとき、
ふっと気がつきました。

私がいらいらするのは、
「かくあるべきだ」という
イメージを、自分が
もっているからだと。


それは、私が
生きてきたなかで
獲得してきた
イメージでした。

私自身が、
演劇をやりながら、
体験してきた結果、
つくりあげたものなのです。


当然ながら、私の人生は、
生徒たちよりも長いです。(笑)

そして、生徒たちの人生は、
私のそれとはちがいます。


田舎育ちで、何もないなかで、
演劇をやってきた私は、
ないならばつくり出すという
体験をしてきました。

指導してくれるひとも
いなかったので、
自分から、出かけていって
いろいろなひとに
指導を乞いました。

自分が行動すれば、
何かが生まれたのです。


でも、いま、生徒たちには、
はじめから、すべて
あたえられています。

同時に、あらかじめ
「これはやっていい」
「これはだめ」という、
さまざまな制約も
あたえられています。


ある意味、生徒たちは、
自分で考え、自分で選び、
自分で歩いていく選択を
知らずに生きてきたのです。

あたえられたもので
生きることが人生だと、
思いこんできたのです。

知らずにいることを
やれと言っても、
できないのは、
当然のことだったのです。


かつて、人間には、
水平線の先は、
がけになっていて、
進めば落ちてしまうと
信じていた時代がありました。

その常識をやぶったのは、
そのことに疑問をもち、
水平線の先まで
船を進めたものたちでした。


何もかもあたえられて、
真実が何かわからなく
なっている生徒たちにとって、
いま必要なのは、そんな
体験なのかもしれません。

ゼロから発見する喜び。
手探りで体験するうれしさ。
一つひとつが、
わかってくるわくわく感。


それらを、
生徒たちと一緒に感じる
場をつくることこそが、
指導者としての役割では
ないのかと…。

そう思ったら、
いらいらする気持ちが
すっと消えていきました。


あたえることをやめて、
体験する場をつくると、
生徒たちも、少しずつ
考えはじめます。

自分の常識や認識から
見ると、まだまだ
足りないことも多いです。

けれども、すべてが
体験なのだと思うと、
じっと待てるようになりました。


外がわから、あれこれと
批判することは
いくらでもできます。

でも、相手と自分は
生きてきたプロセスが
ちがうのです。

いま、自分に
見えていることが、
相手にも見えているのは
かぎらないのです。


そんなとき、
自分の尺度に照らして、
相手を変えよう
とすることは、
はっきり言って、
おせっかいです。

もしも、どうしても、
相手を変えたいと思うなら、
相手の尺度にあわせて、
一緒に体験して
いくしかないのです。


相手が興味をもったとき、
相手が意欲を見せたとき、
はじめて、
あなたの体験が
役に立ちます。

あなたの知識が、
意味をもちます。

もしも、あなたが
指導者の立場にいるなら、
なすべきことは、
そうした興味や意欲が
沸いてくる場を
つくることだけなのです。


そして、蛇足ですが、
生徒たちの人生は、
三年間で終わりでは
ありません。

でも、私が
かかわれるのは、
その時間だけなのです。

だとしたら、
その時間のなかで、
すべてを到達させよう
なんて、思う必要も
ないのです。


生徒たちは、生徒たちの
人生を生きていきます。

あるものは、二十歳で、
何かを発見するかも
しれません。

あるものは、六十歳で、
何かに気づくかも
しれません。


それでいいのです。

それが、ひとそれぞれの
学びというものだからです。

私たちは、たがいに、
かかわれるかぎりは、
こころを尽くし、
そして、分かれるときには、
その先の幸福を
祈るしかないのです。

そして、それでいいのです。


もしかしたら、その先に、
彼らは、私たちの知らない
あたらしい真実を
生み出すかもしれませんよ!

そう考えてみるほうが、
人間っておもしろいなと
思えるじゃありませんか♪


--かめおかゆみこ発行
   「今日のフォーカスチェンジ」
第1186号(2007年1月29日発行)より


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Last updated  2010.09.06 21:24:08
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ぱんちゃん@ Re:達人の出番です!(12/07) 心配り。心痛い!なかなかできない。心配…
ぱんちゃん@ Re:こころが動かないときは(12/07) 三秒でもよい。二日坊主の私はいつも片身…
黒澤まちこ@ Re:「あなたが採用決定者です」(10/04) そうなんです。みんなが幸せなら私は幸せ…
くろさわまちこ@ Re:からだの問題だけではありません。(10/04) 上手く言えませんが、そんな感じ。私のな…
みゆ@ Re:「今にして思えば…」 本当にそうですよね 過去をふりかえるより…

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