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2016年10月23日
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テーマ: 現代俳句(52)
カテゴリ: 秀句
10月23日 (日)
18℃(曇)9時。
「秀句逍遥」をはじめます。 好きな句を気ままに。まずはわが「鴎座」顧問同人の柳田芽衣さんの句を取り上げる。これは「現代俳句」で「紫」の鈴木浮葉さんが取り上げていただいたもの。
秀句逍遥

「二十一グラムとは、そういう題名の米映画にあるように、魂の重さであると思われる。人が死ぬと二十一グラム体重が減るという。すなわち抜け出した二十一グラムが魂の重さ。母の日にプレゼントしたか、されたのかこの文鳥の重さが二十一グラム。魂の重さと同じだったよ、となれば、大事に大事に飼わなければならないです。魂と小鳥の重さが同じとは、なにかの啓示みたいですね。」(「紫」二〇一六年九月号「「現代俳句」(現代俳句協会)を読む」鈴木浮葉)

 魂の重さが21グラムという説があるとは知らなかった。もちろん魂に重さなどはないのだが、そう言われると、芽衣さんの句の意味が深くなってくる。言葉の持つ意味を、鈴木浮葉さんに教えられた思いである。これは一句の書き手と、読み手の問題で、私は、単純に文鳥の重さと読んでいたが、それは浅かった。
 もちろん作者が映画「21グラム」を知っていたかどうかは別問題だが、「魂の重さ」は知っていたと思われる。それがあっての21グラムなのだ。
文鳥はインドネシア固有種だが、インド、中国、ハワイなどに移入、野生化もしている、江戸時代から愛玩鳥として飼育され、成鳥で体重は23gから28gというから、ほほぼ魂の重さと同じであった。
 浮葉さんは文鳥を母の日に、プレゼントしたのか、されたのかと読んでいるが、筆者はこれまで飼育していた文鳥と読んだ。したがって母の日は、母の日。今日は母の日なんだなあと改めて振り返った思いだろう。母の日は自身の日でもあり、また命をつなぐ日でもある。手にした文鳥の重さをしみじみ21グラムと思ったのだ。
文鳥や籠白金に光る風    寺田 寅彦
朝は文鳥さらさら友のテレパシイ 立岩 利夫

画像は文鳥(by Wikipedia)

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21グラムとは
「21グラム」(21 Grams)とは、2003年製作のアメリカ映画。アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督。出演 ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロ、シャルロット・ゲーンズブール。
一つの心臓をめぐり、交差するはずのなかった三人の男女の人間ドラマが描かれる。時間軸が細かく交差する構成になっている。人がいつか失う重さとは、いったい何の重さなのかを問う作品である。ショーン・ペンがヴェネツィア国際映画祭男優賞を受賞。
タイトルの「21グラム」とは、二十世紀初期のアメリカの医師ダンカン・マクドゥーガル(1866-1920)が行った、魂の重量を計測しようとした「実験」に由来する。(フリー百科辞典Wikipedia)
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Last updated  2016年10月23日 14時23分57秒
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