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第 2 回鴎座通信句会(互選用) 全句
第 2 回鴎座通信句会は、第 1 回の好評を踏まえ、みなさんに呼び掛けたところ第 1 回を越える 47 名の参加となりました。計 235 句。みなさんのご協力に感謝します。選句と講評は鴎座代表、編集長,副編集長・顧問などに依頼しました。
また投句された方の互選も行います。
互選選句 5 句。(全句のなかから 5 句を選んでください。互選は任意です。また互選できるのは投句者のみです。句番号と上 5 、および選句者名をお忘れなく。)
● 選句締切 6 月 1 日(月)必着。
メールまたはFAXでお願いします。メールアドレスは迷惑メール防止のため記載しません。メールアドレスは「鴎座」巻末に記載してあります。またFAXやメールでお問い合わせください。個別にお知らせします。
句番号はランダムに変換されたものです。(誤字脱字がありましたらご連絡ください)結果は全投句者にメールまたはFAXでお返しします。また次号「鴎座」に発表するとともにFACEBOOK・BLOGにも発表します。
2020 年 5 月 27 日 鴎座俳句会 代表 松田ひろむ
2
回鴎座通信句会全句データ〉
句番号 作品
1 でで虫が宇治十帖で乾涸びる
2 翡翠を追ってカメラの群れが立つ
3 卯の花腐し皿に一個のメロンパン
4 テレワーク短パンの子の見え隠れ
5 疲れ止め(だれやめ)に溶かす香りやすいかずら
6 クレアと云うカーネーションは長野より
7 窓をうつ卯の花腐し避病院
8 天網恢恢森友の嘘に田水沸く
9 田植え機のあと苗の列遠浅間
10 蓮の花彼女はいつも左側
11 スマホにてこずっている汗の乳房
12 すれ違う鎖骨に黒子薄暑かな
13 言い得て妙髪切虫と言うバーバー
14 風評はおそろしきもの蛇苺
15 さくらんぼお取り寄せしてまだコロナ
16 コーヒーの封切る香り業平忌
17 桑の実の色づく頃の俳句道
18 竹の子煮フランス料理に変心
19 蟷螂生まれる三密解除はあと少し
20 スニーカーは娘のお古夏草踏む
21 オロナミン C 飲む少女の半ズボン
22 健やかな今朝の五歳や緑さす
23 家計簿に行動記録夏帽子
24 存へて昭和令和や夏の蝶
25 夏の夕中高生の草野球
26 菖蒲湯や荒びし今を忘れたい
27 まだ開かぬ扉のありて朴散華
28 充電完了スマホちょろりと目借時
29 僕のマスクはママの手作りさくらんぼ
30 カナ文字に疲れ疲れて冷奴
31 雲の峰オキシドールの沁みて泡
32 幾百の影あつめたる七変化
33 放埓な漢の匂い栗の花
34 思い切り薔薇をたたいて通り雨
35 自粛二か月アンネのバラは自由
36 黄菖蒲や背筋伸ばしてはじめおり
37 釣銭の切れた自販機旱梅雨
38 二の腕の昭和の押印種痘痕
39 藤房をゆらし目白の遊ぶらし
40 祖母として定位置決まり柿若葉
41 竹婦人不要不急と言われても
42 まつすぐにのびてねじれてねぢれ花
43 しばらくは故郷の香をちまき剥く
44 母の日や暮らしの色を塗りなおし
45 油照り脱水症の活断層
46 武骨なるかぼちゃの芯のがらんどう
47 コロナウイルス万緑の夜の匂い
48 毛虫焼くアンネ・フランクの青い空
49 実豌豆莢から飛び出す咳ひとつ
50 白雲に揺らぐポピーや火炎土器
51 コロナ熱中症六畳一間の大西日
52 手折るとき黙礼しばし夏蕨
53 外出自粛種苗売り場の賑わえり
54 卯の花腐しステイホームの全開に
55 鍋の底まるく磨きぬ麦こがし
56 億劫になることもあり田水沸く
57 ハグ出来ず話も出来ず夏の蝶
58 はしり梅雨平熱三たび確かめて
59 柿若葉落とす影まで深緑
60 雨蛙十歳だった手から手へ
61 「オーケーグーグル」六月ならば日野てる子
62 新樹光嘘と知りつつ相槌を
63 巣ごもりや日に三回の熱測り
64 ラジオ日本聴きながらパセリを残す
65 ステイホームべそかかないで汗かいて
66 三月の空スカイツリーは墓標
67 静かに混むハッピーロード夏きざす
68 こんこんと池青くして橡若葉
69 自粛して蕗の苦みのほどの良き
70 正面は向かないアマビエ五月尽
71 ほろ酔の父なつかしき野蒜和
72 花占いマーガレットは嘘をつく
73 竹の子の輪切り馬蹄のごときかな
74 さくらんぼ愚問発する大切さ
75 猫の子の自粛疲れのふりをして
76 病みてより人間となる柿若葉
77 まだともう背中合わせの日日草
78 燕子花少し悲しきことのあり
79 PCRと一筆書きに春の雲
80 都市封鎖牡丹たよりに帰りなさい
81 初鰹言い訳にして妻を見る
82 男衆総出の村の溝浚え
83 死者十人明日はどうなる閑古鳥
84 人間は自粛ウイルス夏仕様
85 クラスター発生空豆が泣いている
86 髪なぶる風の湿りや走り梅雨
87 コロナ禍の不精の髪よ夕薄暑
88 テレワーク時々キャンプごっこして
89 玄関に猫の迎えや花うつぎ
90 薬降るにはたずみには映る影
91 たんぽぽを大切にする国でありたし
92 青田風体内時計巻き戻す
93 テレワーク手縫いマスクのほめ言葉
94 結局は人はひとりで著莪の花
95 アマリリス少女の中に女いて
96 検察庁法狂言回しの雨蛙
97 煽情の血の色秘めし花石榴
98 背番号なきユニフォーム雲の峰
99 トマト茄子育て男の秘密基地
100 コロナ水無月てるてる坊主ありがたく
101 蟻の誤算明暗分けて別れゆく
102 ほどの初夏足つぼマットああ痛い
103 毀ち家に見れば男と冷蔵庫
104 密接も密着もありキャベツ抱く
105 薫風やいなせな車夫の耳飾り
106 休校の蛍袋を開けておく
107 野球ゴルフもかもう放っておいてよ鶯鳴く
108 三密を避け青梅のふくらむよ
109 なんだろなよくよく見れば蝌蚪の紐
110 鍵盤を跳ねる指先五月晴れ
111 野川仙川八十八夜の水奔る
112 駅弁の小箱にあふる夏の海
113 母と子に自由不自由カーネーション
114 鳥海山田水に雪形映し夏
115 聖五月手帳に未来地図はさむ
116 パニックの脳によく効く罌粟の花
117 曼陀羅華天使何人居るのかな
118 麦秋の記憶の中の原節子
119 粽結ふ母のてつきを見てをりぬ
120 薫風やカレーの献立月曜日
121 走り梅雨コロナ籠りに止め刺す
122 繭に書く令和の口のよく喋る
123 みどり児と猫の足裏夏座敷
124 葉桜やコロナ禍減りて心霊写真
125 花水木パンデミックのうつし世に
126 身を守るために今年は武具飾る
127 初夏の心も水を欲しがりて
128 夏山や半島の型俯瞰する
129 風薫る転ばぬ先に杖あれば
130 一家族「おひとつ限り」夏立てり
131 軽鳬の子の第二波三波やりすごす
132 中国は近くて遠し夏の雷
133 母の日の母に似合いの赤い靴
134 福の無い令和なれども清和くる
135 鰻食べよう見えない敵に疲れぎみ
136 レタス食む巴里の朝など考えて
137 にっぽんの真空地帯余り苗
138 朝日さす橡の花見はこの位置で
139 五月晴れ机上登山をウイルス禍
140 ゆすらうめ友達以上と言われても
141 自粛てふ修行の日々や木葉木菟
142 薫風や手縫いのマスク子が親に
143 スーパーの入り口出口風五月
144 コロナ鬱お花畑に身を隠し
145 柳絮飛ぶいやはやパンデミックかな
146 燕来るパンデミックの屍越え
147 掘りおこす苗の身の丈日日草
148 ハーモニカのように食べよう夜の鮎
149 たんぽぽの絮芸術は爆発だ
150 麻雀もカラオケもなく五月尽
151 鶯谷の鶯張りの寺鶯谷渡り
152 変えてみるテーブルクロス今朝の夏
153 玉虫と出合いのものや厨子千年
154 たっぷりの暇ある暮し夏に入る
155 青田風ウーバーイーツの漕ぐペダル
156 万緑を歩く跣の犬を連れ
157 きらきら欺瞞あじさいの修飾語
158 奪衣婆の目玉光りて木下闇
159 かたつむり不要不急の歩みかな
160 自分流の四文字熟語薔薇の昼
161 夏籠や非日常が日常に
162 クルーズ船袖で汗拭く港街
163 謝ればそれですむこと心太
164 てにをはのあの手この手に赤い薔薇
165 不要不急さつき咲いたと長電話
166 つばな流し離れて座るコロナ禍に
167 風鈴はゆれて右利き左利き
168 家中に竹の子ご飯香りけり
169 風光る宅配便の車にも
170 茉莉花の薫りに停まるポメラニアン
171 さみだるるステイホームやホームレス
172 だれもいない夏の海エメラルドグリーンになりにけり
173 夏の蝶ひとり笑いが上手くなる
174 道中合羽の急ぎ旅かや夏燕
175 昼顔や立ち位置ライン越えている
176 体温計さがす日バラの密と蜜
177 卑弥呼になろうかな夏の月きれい
178 樟青葉一歩踏みだす変声期
179 コロナウイルス蚊帳吊草に隠れよう
180 グー・チョキ・パー蒼天つかむ花辛夷
181 短夜やことば探しの脳挫傷
182 薄暑光身に覚えなき疵赤き
183 濡れ衣はなんとでも着せ青蜥蜴
184 雨の日や蕗剥ぐ指を遊ばせて
185 流蛍や母の軌跡と重ね合う
186 蝦蛄剥いてよそ行きの顔脱ぎ捨てる
187 青空や無住の旧家棕櫚の花
188 物忘れを度忘れにしてすべりひゆ
189 遥かなる卯波開かれざる海辺
190 人肌の白湯若葉風の中
191 三密と無縁の田植え腰かがめ
192 夏マスク畳んで捨てる今日の鬱
193 緩む日のやっぱり苺つぶそうか
194 窓口のビニール越しに薄暑光
195 筍ごはん母逝きしことさわさわと
196 月光に浮巣ぽっかりコロナ鬱
197 芍薬の細腰にして粘り腰
198 半透明のガラス夏蝶の恋
199 クローバー倍賞千恵子の歌うたう
200 伝説はいつも悲しき新樹光
201 手の内を見せてしまった守宮かな
202 日和見を戒む蟇の面構へ
203 生意気な尻を競いし実梅かな
204 黄菖蒲に重き伝説水の音
205 青時雨けふのあとには今日のなき
206 悔し涙こらへひと突き心太
207 女医さんに抱かかえられ夏大根
208 嫌がられ長実雛罌粟生きている
209 雲割れぬ光と陰のやまつつじ
210 油照レールの上の五円玉
211 四葩咲く有事であってもなくっても
212 金魚のみ話相手のテレワーク
213 自粛中跣といえど戦好き
214 葉桜や初恋びとの訃の知らせ
215 ステイホーム蟻の歩みのある自由
216 汗迸るコロナ先生の処世訓
217 外出の是非を問われて牛蛙
218 グーグルの眼が故郷の夏捕え
219 人恋し日常恋し袋掛
220 つばくらめ一人で来てと言ったのに
221 更衣たとえば自粛の一ページ
222 桐の花背中はだまって見せるもの
223 白亜紀の匂ひ微かに木下闇
224 百年後王は土だが蠅は飛ぶ
225 この夏は冷で手酌よコロナの夜
226 芽銀杏の本郷通りパン匂う
227 シャッター街の軒先集う梅雨すずめ
228 山すべて蜜柑の花に囲まれし
229 捩花やわが故郷に拒絶され
230 田の水の張られ一村起ち上り
231 ウイルスに入口出口五月闇
232 父の日の蝶ネクタイがよく似合う
233 短夜の母と彷徨う夜泣きの児
234
ママが言う無駄の無いこと茄子の花
235
ハグはだめ頬キスならば青葉騒
第40回鴎座通信句会の締切は24日です 2023年07月22日 コメント(2)
第37回鴎座通信句会全句データ(互選用) 2023年04月27日
第34回鴎座通信句会選句結果< 2023年02月02日