「室長」の韓国日誌

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2009.10.28
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テーマ: 韓国!(17933)
カテゴリ: カテゴリ未分類

最近は更新をおさぼりして、ユン・ソクホ監督やオ・スヨン作家の著作、インタビューなどをデータ整理しております。作業中、ずっと『冬のソナタ』のDVDをつけているのですが、さすがに紅葉の散る前に、『秋の童話』をみときたいな、と全巻借りてきました(VHSで持っているのですが、久しぶりに入れるとデッキが壊れていました・・・涙)

で、それはともかく昨夜の自衛艦くらまと韓国コンテナ船、南星海運のカリナ・スター号の衝突事故は驚きました! 現場の下関海峡・関門大橋付近は、私も3月に釜山から神戸に戻るフェリーで眺めていたばかりです。

当初は韓国船側が 追い越し禁止区域であるのに 追い越しをかけ、さらに衝突回避は右側へ避ける約束なのに左側へ回避したことが原因であるかのごとき報道もなされていました。追 い越し禁止で追い越すのはせっかちな韓国的だな・・・と思いつつも、 どうも納得できずに自衛艦の写真をみながら、紙上でいろいろなパターンを書いてみていたのですが・・・・

皆様ご存じだと思いますが、報道された経過を整理すると、現場は関門橋のほぼ真下で、海峡の幅は約650メートル。くらまは瀬戸内海方面から西に向かって、スター号亨は玄界灘から東に向かって、それぞれ関門海峡に航行していました。波はほとんどなかったが、視界は3-4キロ程度で、見通しは良い状態ではなかったそうです。(橋付近の九州側には陸地のはりだしがあり、さらに相手が見にくい場合があるようです)

【経過】 yomiurionlineに現場付近の図があります

1、事故の数分前にカリナ・スター号が約半分の速度6ノット程度で前方を航行している貨物船に接近。

2、下関海峡を管理している第7管区海上保安部・関門海峡海上交通センターの管制官が貨物船に注意を喚起したところ、貨物船側からは「左側を追い越してもらいたい」と連絡。

(注・現場は海上衝突予防法の特別法である港則法施行規則により、右側航行が義務づけられています)

3、センターの管制官はスター号に「左舷側を追い越して」と助言するとともに、「前方から護衛艦が来ているので注意しなさい」と情報提供。

4、当初、右側から貨物船を追い抜こうとしていたスター号は、3の情報提供により、左側から貨物船を追い抜こうとして、自衛艦と接触。スター号の船長は、「関門管制室から、左側を追い越せとの 指示 を受けて、進路を変更していく途中に事故が起きたと聞いている」とコメントしたそうです(FNNニュース)。

【疑問】

 海上保安庁は午後4時半すぎの会見で「 指示 という行為は、海上交通センターでは行いません。あくまでも情報提供。最終的に追い越しを行うか否かは、船長が周囲の状況を見て、安全を確認したうえで判断する」と語ったそうですが、 そもそも追い越し禁止地区だとすれば、右側か左側か以前に、追い抜き行為そのものを注意すべきだと思うのですが・・・・いくら法的拘束力のある 指示 ではないとしても、違法行為を指摘せず、さらに違法行為を前提した連絡をそのまま伝達した訳で 、実際のところどうなのか。。。

 【29日補足】

●夕方の報道では、関門海峡は追い越し禁止ではなかったのですね。昨日の某有名新聞朝刊では追い越しはできないと明記していたのですが・・・記者さん、きちんと取材して書いてほしいものです。。。

関門海峡は港則法に基づき、右側通行が義務づけられているが、追い越しは禁止されていない。 関係者によると、向かってきたコンテナ船を避けようとくらまが右にかじを切れば座礁する危険があり、逆に左に切ればさらに激しく衝突するおそれがあった。衝突を回避するには、かじをそのままにして後進いっぱいをかけるのが常識とされる。北沢防衛相は「後進いっぱいをかけた」と明らかにした。( 東京新聞TokyoWeb)

【29日夜補足】

もし下記の記事が本当なら、やっとスター号側が「正面右」で衝突した理由が分かりました。貨物船の陰からいきなり真横に船腹をさらす形で進路を遮られては、狭い水路で避けるのはかなり困難ですね。私の頭は「ほぼ正面衝突」という自衛隊側の発表にひきずられておりました。。。。

7管の関門海峡海上交通センター管制官は貨物船への接近を受け、コンテナ船に左側追い越しを誘導していたが、 コンテナ船は通常の追い越しの際よりかなり大きい角度で向きを変え、 航路に対してほぼ横向きになるところまで旋回 し、くらまと衝突した

 7管の野俣光孝次長は「貨物船に追突しそうになり 、急旋回 したと考えられる。(コンテナ船が貨物船に)どれだけ近づいたかは、過失の有無を調べる上で重要だ」との見方を示した。( 共同通信 )

【30日朝補足】

 スター号が急激な「急旋回」にいたった理由ですが、前方の貨物船が急に減速したため、距離がつまったのが原因らしいです。いままでの報道だとスター号側のスピードの出し過ぎがそもそも誘因だったように見えますが、貨物船側が最初の起因を作った、ということになるでしょうか。こうなると、航路に対して直角になるまで「旋回」してしまったスター号の操船は、当初の報道のような「追い越し」ではなく、「緊急回避」と評すべきだと思うのです。翻訳の問題もありますがも一つ一つの言葉を適切に使用・報道する必要を感じます。

 事故の経過が最終的に明らかになるまで、もう少し時間がかかるのでしょうが、急に貨物船に減速された上、通常と反する左側からの「追い抜き」を「指示」されたスター号船長も、世間の目が厳しくなっているのに衝突した自衛艦も、どちらも気の毒な話に思われます。それにしても貨物船はなぜ急にスピードを落とし、かつ左側からの追い抜きを要請したのか。。。今後の原因解明を待ちたいと思います。 

 ●seoulmikiさんが、門司・下関海峡の詳しいご紹介をされています。こちらのお写真の方が判りやすいと思います。

→北九州(門司)⇔釜山フェリー就航!

  → 門司港レトロの街を歩く。 北九州(門司)⇔釜山フェリー就航!

今年4月頭に釜山から神戸に戻るパンスターフェリーでの写真です。関門大橋を西側から眺めています。もう少し左手へスター号は進路を変えて追い抜こうとしたのでしょう。

関門大橋・西側

橋下を通り過ぎたパンスター号の艦尾から、大橋を眺めています。自衛艦はこちら側の右手から進んでいったのでしょう。制動をかけたが間に合わなかったとか。総員で見張っていたとは報道されており、けして油断していたとは思いません。また右に逃げる余裕は確かにあまりありませんが・・・、 民間船より機動性が高い軍艦なら、座礁も覚悟して紙一重でスター号の横をすり抜ける操船はできなかったのかしら、と思うのは知らない者の空論でしょうか。。。

関門大橋・東側

MSNからお借りした、くらま船首の写真
自衛艦くらま

それにしても関門海峡で月平均2件の衝突事故が起きていたとは・・・・、フェリーなら衝突してもすぐ沈むわけでなく、救助もすぐくる場所でしょうから、事故が起きてもとくに怖くはないでしょうが、これからはフェリー利用のどきどき感が少し増えました。






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Last updated  2009.10.30 11:14:13
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