~要約~
人間の視覚的「好き・嫌い」を脳科学の視点から明らかにした本。
視覚的好みには、人間の本能として「統一・一貫性」の法則があるという。「統一・一貫性の法則」とは、自己の存在性を保つために、自分の見方に反するものにはフタをしてしまうことである。例えば、「好きな人の言うことは全部正しい」と認識してしまうことなどある。(このことは、ワイドショーのコメンテーターに、好感度の高いタレントが登用されていることからも明らかである。)
また、この「統一・一貫性の法則」は、人々の好きな色にも影響している。人が好む色は出身地に規定されるという。山に育った人は緑を好んだり、海に育った人は青を好んだりという具合である。
そして、「統一・一貫性の法則」を見事に活用したCMがソフトバンクの白戸家シリーズである。実は、「シリーズ」ということが「統一・一貫性の法則」を適用しているのだ。そして、飽きがこないよう少しずつ変化を起こし、視聴者が「なるほど!」(同期発火)と思える内容を加えていく。
この「統一・一貫性の法則」は仕事に役立てることもできる。それは、自分の集中できる場所(ゾーン)をつくることである。いつでも同じ場所で作業することによって集中力が出せるようになる。よって、日替わりでデスクが替わったり、「ノマド」といわれる働き方は、この点では生産性が下がるはずである。