さらに驚いたのが、牧師の説教であった。40代半ばと思われるその牧師が、マイク片手に「We have to love our neighbors!」と絶叫する。そうするとミサの参加者が「アーメン!」とか「イェーイ!!」と叫んで合いの手を入れる。するとまた牧師が「What is love?」と絶叫する。これはまるで、ロックコンサートで歌手が歌の合間に聴衆に向かって「皆ノッてるかーい!!」と叫ぶ光景そのものであった。牧師は1時間近く延々と叫び続けた。半分トランス状態に陥っているのかジャンプしたりステージを駆け回ったり。もうこっちとしては開いた口がふさがらないというか、ただひたすら唖然としていた。
仏教でもカトリックでもプロテスタントでも、宗教が大組織と結び付くと、必ず人の信仰心が金集めの手段に使われ、何だか気持ち悪い。それでも人は何かに頼りたいから、どこかに所属していたいから、心の拠り所、Sense of communityを求めて、仏教の集団や教会に所属し、毎週ミサに参加することで同じような価値観を持った仲間と出会って孤独感を癒し、何か悪いことが起こったら「神様助けてください」と祈って心の平穏を求める。これはどんな宗教でも同じだなと思った。