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2009.06.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ラブホテル
(日活ロマンポルノ)
相米慎二監督
83min
(桜坂劇場 ホールCにて)


「桜坂ロマン座セレクション」と題された桜坂劇場の日活ロマンポルノ特集、今回の4本のうち、先日の『ラスト・キャバレー』に続き2本目に見た。残り2本『蕾の眺め』(田中昇1986)と『天使のはらわた / 赤い眩暈』(石井隆1988)はパスするつもり。余談だが、この「赤い眩暈」の眩暈を「めまい」と読める人は今どれくらいいるのだろう。めまいは普通は目眩で、それでも読めない人も少なからずいそうだが、ボクも「めまいで良いんだよな~?」と辞書で調べてしまった。こういう難しい漢字を使うのも一つの作為だが、ポルノの題名の文化レベルも高かったものだ。

ところで『ラブホテル』の監督は『セーラー服と機関銃』の相米慎二。『セーラー服』が1981年の作だから、1985年にこの作品の監督は既に名をなしていた。低迷していたロマンポルノにてこ入れする意図もあったようだ。この作品を相米監督のベストとする人もいる。投票者数は少ないが IMDb での得点も 7.8 と高い。冒頭の組事務所でのレイプシーンの描写を除けば、その後もセックスシーンはあるものの、描こうとする人間ドラマに不可欠なシーンばかりであり、また自然な描写で、21世紀の今現在の目で見ればポルノ的要素は希薄だ。

村木(寺田農)は小さな出版社を経営していたが倒産した。3千万の借金取り立てのヤクザに妻・良子(志水季里子)は犯され、絶望した村木は死のうと思う。とあるラブホテルの301号室。村木は、あれは何と言うフーゾクだろう、ホテトルと言うのかな?、要するに売春婦を電話で呼ぶ。やって来たのは名美(速水典子)という女だった。

村木はいきなり女に手錠をかけるとナイフで脅し、今日死ぬ自分はお前を道連れにすると言い、女は恐れおののいているが、気弱で善良そうな村木の自殺前の最後の悪態であり、死ぬ前に(あるいは死ぬために)これまで抑制するだけで実践出来なかった欲求の爆発を無理にしようとしていることが観客にはわかる。


(つづく)








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Last updated  2009.06.19 00:29:32
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