PR

プロフィール

katia66

katia66

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

バックナンバー

Nov , 2025
Oct , 2025
Sep , 2025
Aug , 2025
Jul , 2025
Jun , 2025
May , 2025
Apr , 2025

コメント新着

jhwlfm@ AiNsHWTJnxRbwDhARCw HRAEg4 &lt;a href=&quot; <small> <a hr…
katia66 @ Re[1]:FIAT 500 international meeting in Garlenda その1~出発~(07/10) しんたろさん ----- イタリアだから余計…
しんたろ@ Re:FIAT 500 international meeting in Garlenda その1~出発~(07/10) 合流できればお喋り。 時間が詰まってき…
katia66 @ Re[1]:引っ越しました(06/22) しんたろさん ----- お久しぶり~。 今…
しんたろ@ Re:引っ越しました(06/22) お久しぶりです(笑 元気にやってるなら…
Oct 30, 2003
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日は歯医者に行った。日本で治療した歯の被せが取れちゃって。

イタリアに住んでかれこれ3年半、その前にも旅行で滞在、トータルで4年近くになるけど、歯医者にお世話になるのは、これで6回目。

1回目は、アッシジで。柔らかい飴を食べていたら、歯の被せが取れてしまった。ので、歯医者に駆け込む。
そのとき、手持ちの現金が少なくて、イタリアの歯医者は保険がきかなくて治療費が高いって聞くからどうしよう、クレジットカードでも払えるのかな、なんて心配して、まず、片言のイタリア語で事情を説明して値段をきいたら、「20.000リラです」。もっと10倍くらい高いのかと思ってたので、ホッとした覚えがある。

2回目は、ローマで。友達のロベルタを訪ねたとき。実は私、乳歯が2度生えたのだけど、いまだにその乳歯が一本残っている。しかも、根はもう溶けちゃっているのに、両脇の歯に引っかかる形で、しっかり残っている。ちなみに永久歯はまだ歯茎の中で斜めになって眠っている。変なんだ、私の歯。乳歯のある後ろに鬼歯が生えたこともあるし。
グラグラ乳歯が虫歯になってしまって、これ、日本で治療したんだけど、私の歯医者、繊細な仕事をなさる嶋田先生、キレイに治療して、白いものを穴に詰めてくれた。それが、ローマで取れかかってきたので、慌ててロベルタの歯医者へ。ロベルタ立ち会いで。
陽気なローマの歯医者。治療に当たって、喋る喋る。「彼氏とかいるの? ローマに残る気ないの?」って始めた。おいおい、ナンパしてる場合じゃないだろう。ちゃんと治療してくれ。
さらに驚いたのが、横たわった私の胸の上に紙を敷いて、その上にボンボン道具を置く。おいおい、テーブルじゃないよ。確かに胸ないから板みたいだけどさ。
とにかく無事に、取れかかった白い詰め物を取って、新たに新しい詰め物を入れてもらい、100.000リラのところを、50.000リラに負けてもらった。


3回目は、夫と結婚してから。夫の歯医者へ。やっぱり歯の被せが取れてしまったため。
夫に被せが取れちゃったよ、と見せると、「何だ、この鉄だらけの歯は!」と驚かれた。虫歯の治療、沢山してあるからな、私。
夫の歯を見ると、鉄は一個だけ。あとは全部白。
夫の歯の詰めものの鉄、日本のものとは違った。日本のって、型を取って、それをセメントみたいな糊でくっ付けるじゃないか。イタリアでは、型なんて取らずに、歯を削ったら、すぐに鉄を流し込む・・・。道理で、何か汚い。日本の被せの鉄は、中身は鉄色だけど表面はなんかの加工がしてあって、キラキラ輝いている。
夫の歯医者へ日本の被せを持って付けてくれと頼むと、「こんなものは初めて見た。ドイツではこういう被せを使っているんだと噂には聞いていたけど、日本でも同じことをするんですね。しかし、どうしてわざわざこんな取り外し可能な被せを付ける必要があるのか? 鉄を流し込んだり白いセラミックを直接埋め込んだって同じ事じゃないか?」。
日本にも白いセラミックを直接埋め込むということがあるみたい。私の乳歯は、それ。虫歯になって治療した前歯も、それ。ただ、それを直接埋め込むと、その下の歯が虫歯になったときに、白いのを取るのがとっても大変なだって、嶋田先生曰く。だから、日本では普通、取り外し可能な鉄の被せを付けるんだよって。
そう、夫の歯医者に言ったら、「でも、取り外さなきゃいけないんだったら結局同じ事じゃないんですか?」。いや、だから、鉄の被せは取り外しが楽だから、って言ってるのに。「その被せは何で付けるんですか? イタリアで使っている所謂セメントでくっ付けても、あんまり長い間は持たないはずですが」と訊ねられても、そんな専門なことまでは、私、知らない・・・。
歯をそのセメントでくっ付けてもらって、シッカリ口を閉じて、と言われて、言われた通りに。その間、歯医者、日本料理について話し出して、「寿司って言うのは、何ですか? 要するに、生魚でご飯を包むんですか?」なんてことを言い出す。彼の想像では、スモークサーモンみたいなもので炊いたご飯を巻いたものが寿司らしい。違う違う。否定したいのに、喋れない。口を開けられない。喋れない人間に変な質問しないでよ・・・。待合室で待っていた夫を呼んでもらって、説明してもらった。

そのときは無事に被せを付けてもらったけど、半年後にまた同じ被せが取れた。そういうわけで、また同じ歯医者のところへ。これで、イタリアで歯医者に行ったのは4回目。
私の口の中に鉄が沢山なのを見たくないという夫の要望で、白い被せを付けることに。
例の生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生がやって来て、私の口の中をじっくり観る。そういえば、前回もじっくり観回された。ローマでもアッシジでも。それで、口を揃えて、「キレイに治療されてますね」。

しばらく待たされて、違う部屋へ移ってくれと言われるがまま、隣の部屋に移って椅子に座ると、今度は違う先生がやって来て、口を開けてくれと言う。言われるがままに口を開けると、また口の中を見回された。ちょっと待ってて下さいと言われたとおり、待っていると、同じ先生が初老の先生を連れてやって来て、また口を開けて下さいって・・・。またまた口の中を観る。おいおい、私は見世物か?
二人で、「この鉄は一体何でできているんだろう? なぜこんなに輝いているんだ? 中身は我々が使うものと同じ素材なようだが、この表面の輝きは一体? この素材のコーティングが何かに役立つはずだ」などと、学会のごとく話を始める。やっぱり私は見世物なんだ・・・。どうでも良いから早く治療してくれ・・・。
二人の先生が去って行った後、再び生魚でご飯を巻くのが寿司だと思っていた先生がやって来て、治療にかかってくれた。
こうして、無事に白い被せがついた。150.000リラなり。
歯の鉄が一個減ったと、喜ぶ夫。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Oct 30, 2003 10:17:27 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: